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2008年11月21日

レトロポゾンは哺乳類の脳進化を促した?!

11/17のエントリー:レトロポゾンこそ人類進化の鍵かもしれない! で紹介されている、いまからおよそ4,000万~5,000万年前の「レトロトランスポジションの大爆発」、興味深いですね m208
サル・人類の進化、共認機能の獲得に関わっているかもしれません Shocked


今日は、レトロポゾンと生物進化の観点から関連する情報を紹介します。


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2008年08月22日

「神経が無い動物」の行動って?

260px-Paramecium.jpg

 神経細胞は、進化史上、クラゲやイソギンチャクなどの腔腸動物から登場したと言われています。

では、それ以前の動物はどうやって外部の刺激を感知し、必要な行動をとっているのでしょうか?
「実は」と言うべきか、「もちろん」と言うべきか、神経細胞を持っていない単細胞動物も、神経細胞や筋細胞と同様の機能を、ちゃんと持っています。

今回は、神経細胞を持たない単細胞動物のひとつである、ゾウリムシの反応行動について、ご紹介します。

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2008年08月20日

デジタル化されて神経細胞ができあがった

膜電位の話がエントリーされていましたが、生物にとって電気はとても重要な媒体のようです。

◆細胞の電気的特性

細胞膜は主成分がリン脂質つまり油であり、電気的絶縁体です。細胞膜の厚さは約5ナノメートルに過ぎず、極板の距離が短いほど大きな電気容量をもつ絶縁体の機能を有しています。さらに小さな体積ほど表面積の比率が高くなり、絶縁体の電気容量を規定するもう一つの要素、電気容量は面積に比例して大きくなる点をあわせると、細胞膜には細胞の大きさに対して非常に大きな電気容量・電位差を有することになります。

つまり細胞膜があれば単細胞生物でも電気信号が存在するのです。

Cell_ElectricalProperties_s.gif
図の電気回路:上が細胞の外、下が細胞内、左のコンデンサCmが細胞膜、右の抵抗Rmがイオンチャンネルに相当する。


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2008年07月19日

化学シナプスと電気シナプス

今日は神経細胞の電気信号がどのように細胞間を伝搬するのか、「シナプス」を中心に紹介いたします。


画像は東京都神経研よりお借りしました。

シナプスとはニューロンの軸策の先端と神経細胞の樹状突起や筋細胞などと接する部位のことですが、神経細胞同士の間は20~50nmの隙間があります。多細胞生物には細胞間の隙間を保ちながらくっつくという仕組みがあり神経細胞も同様です。
細胞接着とカドヘリン
に詳しく紹介されていますので参照してください。

軸策を伝わった電気信号は先端で、神経伝達物質を放出し、化学信号に変換されます。細胞間の数十nmの隙間を化学物質で伝達するのです。
そして受け手の神経細胞もしくは筋細胞の受容体で再び電気信号に変換され伝達されます。
これがよく知られている化学シナプスの仕組みです。


画像は細胞生物学から

しかし、わざわざ化学物質に置き換えなくても電気信号を直接伝達すればいいのにと思っていたら、そういうシナプスもありました。

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2008年07月16日

感覚受容からの情報伝達

我々を含む動物は、生存のために餌を捕食したり、あるいは捕食者から逃れたりするための運動器官を発達させると同時に、膜の電気的興奮性を用いた情報伝達系である神経系を発達させてきました。

動物は神経系を介して外界からの様々な情報・刺激を受容し、さらにそれらの情報を統合・処理して、状況に応じた適切な行動を発現しています。

神経系の情報伝達については『復習:膜電位』でも述べられていますので、
今回は感覚器から神経系への情報伝達について調べてみたいと思います。

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2008年06月19日

性ホルモンは、身体にどのような影響を与えているのか

男や女、オスやメスであり続けるためには、男性ホルモン(雄性ホルモン)・女性ホルモン(雌性ホルモン)の働きが不可欠です。オスの身体、メスの身体を形作る上でも、その機能を維持する上でも、欠かせないのが性ホルモンです。
この性ホルモンは、オスかメスかを決めるだけでなく、身体機能の恒常的維持のために無くてはならないものです。今回は、この性ホルモンがどんな形でオスメス差を作っているのか、その概略を押さえます。

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2008年05月26日

脳を進化させた顎

脊椎動物につながる新口動物や、昆虫などの旧口動物はともに口と肛門が分かれて消化管が出来上がり、同時に神経がつながりました。前者は消化管が腹側に神経系が背側に形成され、後者は背腹が逆転していますが、口の前背側に脳が形成されるなど基本的な機能は変わりません。(旧口動物にはプラナリアなどの肛門がない原体腔生物が存在します)

旧口動物は「3胚葉生物 旧口動物の進化過程① ~扁形動物~」に詳しく連載されていますのでご参照ください。

さて、脊椎動物が旧口動物と異なり、中枢神経を発達させたのはなぜか?
それは、、、

顎のないヤツメウナギの丸い口(北海道大学免疫学・発生学研究グループのHPより


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2008年05月23日

昆虫~複眼の不思議

今回も前回に続いて昆虫の微小脳を紹介してみたい。
「昆虫―驚異の微小脳」からの紹介です。

前回は昆虫と人を生物界の2つの頂点として紹介しましたが、具体的に見ていくことでますますその事が判ってきます。今回は眼のしくみを見ていきます。

昆虫の目と人類の目は根本的に構造が異なります。人類を頂点とする脊椎動物の目をレンズ眼とすれば昆虫のそれは複眼と呼ばれ光を集光する光ファイバーのようなものなのです。
なぜ昆虫は複眼をもつことができたのか?そもそも複眼ってなんなんだろうか?人類と昆虫の戦略の違いは?どちらが生命体として優れているのか?ここに迫ってみます。

以下、著書から抜粋してみます。書き出しが面白いです!)

眼は心の窓という。まずは昆虫の視覚のしくみについて述べ、昆虫の小さな脳の入り口としたい。地上のすべてのものは、太陽から降り注ぐ光にあまねくさらされている。光はまわりの様子を探るのにとりわけ有用な媒体である。動物は明るさの空間的な分布やその時間的な変化を手がかりにして捕食者や餌や交尾の相手を発見するために、さまざまなタイプの眼を進化させてきた。その傑作のひとつが昆虫の複眼である。

⇒昆虫は複眼を獲得することで細かい動きやアクロバティックな運動を実現しただけでなく、360度の視覚を獲得したのです。 Shocked

複眼とは・・・
Dragonfly_eye_3811.jpg

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2008年05月22日

ヒドラ・その神経系の秘密【その3】

 前回の記事で、足長ヒドラは原始的な中枢神経である「神経環」を持つ、と書きました。では、「神経環」を持たない普通ヒドラは中枢神経を持たないのでしょうか?

hydra_04.jpg

普通ヒドラも、【その2】で書いた足長ヒドラのように「クランプリング」こそしませんが、【その1】で書いたような「とんぼ返り」や「尺取り虫歩行」をします。そのためには、隣接した細胞を次々に動かし、全身のバランスを取る必要がある。

ということは、やはり神経系を統合する機能を持っているのではないでしょうか?

外敵から逃避するにしても、補食するにしても、身体がばらばらに動いたのでは適応できない。

「ヒドラの神経細胞には統合機能を担う特定の部位が発見されていないから、中枢機能は存在しない」というのが散在神経系と言われる所以ですが、身体が全体として適応的に行動するために統合機能は不可欠であり、神経細胞の分化についても、「まずは統合ありき」と考えた方が自然ではないでしょうか?

ひょっとしたら、われわれは「散在神経系」という言葉に騙されていたのでしょうか?

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2008年04月23日

ヒドラ・その神経系の秘密【その2】

 散在神経系のヒドラが中枢神経に対応する能力を持つ、と前回の記事で書きました。

今回記事では、そうした能力を持つ部位を特定していきます。

高等動物の場合、神経細胞は早期に分化しその回路を維持するために動物の寿命と同じだけ生存します。しかし、ヒドラでは、神経細胞といえども常に分化を繰り返している。また、脳や脊髄のように神経細胞が集中した部位もなく、神経細胞の特殊化も進んでいません。

ところが、ヒドラの中でも足長ヒドラでは、口丘(口にあたる)のまわりに「神経環」とよばれる環状の神経束がみつかりました。(下図参照)
 
hydra_03.jpg
 
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2008年04月20日

認識機能の進化過程って、どうなってるの?

生物史における「認識機能の進化過程」について考えてみたいと思います Rolling Eyes


ひとくちに認識機能といっても、切り口はさまざまありますが、ここではひとまず「“対象”を認めそれと知るはたらき」としておきます。


例えば、外部環境からの刺激の認識エサや外敵の認識同類認識(同じ種であることを認識)、差異・個別認識(同じ種の個体差異の認識)などなどです。


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2008年04月19日

ヒドラ・その神経系の秘密【その1】

 神経系の起源を語るとき、忘れてならないのがヒドラ。人類のような中枢神経を持たない「散在神経系」を持つ最も原始的な動物と言われています。
 
hydra_00.jpg
 
動物というからには動くのですが、ではどんな風に動くのか。
実はこんな動き方をします。
 
hydra_01.jpg
 
触手をクネクネと動かしたり、ノソノソ這ったりする様子ばかりを想像していましたが、なんと「とんぼ返り」や「尺取り虫歩行」をするんです。中枢神経を持たないヒドラが、どうしたらこのような全身を使った協調動作をすることができるのでしょうか?
 
さらにヒドラの秘密について知りたい方は、ぜひ↓をクリックしてから続きをご覧ください!
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2008年04月16日

中枢神経から独立している神経系

高度に進化した私たち人類の身体の中でも、中枢神経から独立した神経系統があります。
それは「腸」です。

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2008年03月20日

脳の発達過程

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新生児の脳の重さは約350gですが、成人では約1,300gまで成長します。

成人になるまでに徐々に成長していると思われる方も多いかもしれませんが、実際には、脳の発達は0~2歳の時期に驚くべき急成長をとげます。
赤ちゃんの脳の発達は1ヶ月が大人の10年に相当する言われています。


そして、脳の大きさは3歳で成人の約80%、6歳で約90%まで大きくなると言われています。

この急激な成長はなぜ起こるのでしょうか?
今回は脳内の神経系細胞の変化を見てみたいと思います。

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2008年03月18日

変異するニューロンと膨大なネットワークが無限の思考=観念機能を作り出す!?

今日は神経系の主役、神経細胞=ニューロンの秘密に迫ります。
神経細胞は動物にしか存在しません。ニューロンのネットワークは情報伝達をはじめ、記憶や感情そして人類の観念機能を作り出しています。

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イラストは「理化学研究所 脳科学総合研究センター」よりお借りしました

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2008年02月21日

「記憶」を持つ粘菌


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多細胞生物の起源を解き明かして行く上で、粘菌の研究が進んでいます。この粘菌は不思議な生物で、植物のように胞子を出して子孫を増やす一方で、動物のように移動します。

この粘菌が注目される理由は他にもあって、飢餓状態になると10万個ほどのアメーバが集合し、ナメクジのような多核体となります(!)。

しかし、集合しただけでは飢餓状態を突破できるわけではありません。全滅です。

集合して多細胞体となった粘菌はどうするかというと、胞子となる細胞と胞子を放出するための細胞に分化し、子実体を作り出し、胞子を放出します。つまり、ここでは生殖細胞と体細胞の分化、つまり多細胞生物の基礎を見ることができます。

不思議生物-細胞性粘菌の謎にせまる

分化⇔統合(=組織化)が多細胞生物の進化史



この不思議な不思議な粘菌が、実は「記憶」を持っているという興味深い記事がありました。

The Swingy Brain 「Rhythms without the Brain 」

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2007年11月12日

驚くべき生殖システム(本能機能と観念とのかかわり)

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「卵子の一生、精子の一生」すごくおもしろかったです。生物に関する知識が少ない私にとっては驚くことの連続でした。

さてこの投稿の中で「あれっ?」 Shocked と思ったことがひとつあります。

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2007年06月13日

“うつ”のメカニズム③

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雅無乱です。

さて、いよいよ“うつ”のメカニズム③結論。

セロトニンと②ノルアドレナリン、この二つのホルモンの働きから、次のような仮説が浮かんできます。

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2007年06月11日

“うつ”のメカニズム②「ノルアドレナリン」

前回の①ではセロトニンについて見てきましたが、②ではノルアドレナリンについて見ていきます。

というのも、うつ病患者では、セロトニンだけでなくこのノルアドレナリン系の活性低下も見られるらしく、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する薬剤で症状の回復が見られるからです。

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     ※画像は、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)の作用機序
      出典はhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~yakugaku/melancholia8.html

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2007年06月10日

“うつ”のメカニズム①「セロトニン」

どうも雅無乱です。

さて、最近仕事多忙でまともにエントリー書いてなかったので、ちょっとまとまった時間をとってまじめに書いてみます。

シリーズ①~③までです。興味ある方は、どうかおつきあいよろしく^^Wink

うつ病が起こるメカニズムについては、いまだに解明されていないと言われています(検索してどのHPを開いても、はっきりしたことが書いていませ~ん)。

でも、抗鬱剤などの薬は開発されており、どうやら脳内のシナプス間隙のセロトニン濃度を上げることが、薬物治療の中心にはなっているよう。

もっとも、


>うつ病になると、自分がやるべきことができないことで他人に迷惑がかかってしまう、自分はなんて無能な人間なんだ、などと自分自身を責める思いが強くなります。この思いがあるかぎり、どんなに休養しても、どんなくすりを飲んでも効果はないか、あってもほんのわずかです。(横浜相原病院 院長・吉田勝明 http://www.asahi.com/health/soudan/jh031230.html

“脳内の状態を薬でなんとかすればいい”、というだけの問題ではないとことは、医者自身の口からも語られているとおりですが…。

というわけで、まずは関わっている脳内物質の特徴をまとめてみます。

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2007年05月24日

視野の変化と集団形成

視覚については、過去「原猿→真猿、視覚機能の進化」などでも記載されていますが、今回は視野の変化と集団性について扱ってみたいと思います。

初期霊長類の体重はわずか数10グラム程度で、木々の細い枝先にしがみついていました。
手は小さく、物を掴むのに適しており、眼は大きく、前方を向いており、網膜の中心部には光受容体がびっちりと並んでいます。

このような前を向いた眼と集団化にはどのような関係があるのでしょうか?

もっと見たい m049 と思った方はポチっとお願いします m034

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2007年05月08日

共感回路と前頭連合野

哺乳類の中でも、猿・人類で特に発達しているのが、大脳新皮質の前頭連合野。前頭連合野が大脳新皮質に占める割合はマカク猿で12%、人類は30%にもなります。同じ哺乳類でも、ネコは2~3%、ネズミにいたっては前頭連合野はありません。

共認機能を獲得した真猿以降に著しく発展した前頭連合野は、共認機能の獲得とどの様な関係があるのでしょうか。

興味のある方はこちらもお願いします。
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この画像はこちらから転載しました

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2007年05月07日

共感回路とミラーニューロン

以前、「ミラーニューロンが共感回路か」で紹介されていたように、サルの実験で、人の動作を観察したときも、自分が同じ動作をしたときにも、同じように働くニューロンが見つかり、ミラーニューロンと名づけられています。

この実験はどんな実験だったのでしょうか。他には、ミラーニューロンが共感回路であことを示す実験は行われていないのでしょうか。気になる人は、次に行く前にこちらもお願いします。

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この画像は日経サイエンス別冊「進化する脳」から転載しました

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2007年04月23日

「何故、女性はどんな時でもおしゃべりなのか?」

地図を読めない女・話を聞かない男という本が以前ベストセラーになりましたが、それを脳科学的に解説した論文がありましたので紹介したいと思います。タイトルはずばり↑です。

一般に、女性は男性よりもおしゃべりだと言われている。果たして、それは事実なのか?

「仕事から疲れて帰ってくると、妻がやたらと話し掛けてきてますます疲れる」という会社員のAさんのお宅に、許可を得て隠しカメラを設置させてもらい、どのような夫婦の会話がなされているのかを見てみることにした。その結果、Aさんが帰宅してから、奥さんの方がひたすら一方的にしゃべり続けているように見えたのだ。


確かに・・・・我が家も同じ現象が起きている Cool

人類行動学研究者、アラン・ピーズ氏が、夫婦の会話で使われる言語の数を調査したところ、男性は、女性の半分にも満たなかったという。その要因として、脳の構造の違いが指摘されている。人間総合科学大学・新井康允教授によると、女性の方が、左脳にある言葉を理解するための「ウェルニケ領域」の神経細胞密度が男性より高いという。さらに右脳と左脳をつなぐ「脳梁」が、女性は男性よりも大きく、女性の方が左から右へ言語情報が多く送られるという。これらのため、左脳に入った言語情報が右脳へスムーズに連絡されることで、女性の方がヒアリング能力や、言葉の意味を理解する能力が高いと考えられる。さらに、エール大学のシェーウィッツ教授らの実験で、女性は男性よりも、言葉を発する時に脳内の多くの部分を活性化できることも判っている。これらのことから、一般的に、女性は脳の構造によりおしゃべりであるといえるのだ。 しかし、疲れている時はあまりしゃべりたくないというAさんとは対照的に、奥さんは疲れている時の方が逆に喋りたくなり、喋ることでストレスを発散できているという。それは、一体なぜなのか?

なぜなんでしょうね? Rolling Eyes

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2007年04月04日

大脳新皮質を著しく進化させたサル・人類

人類はとにかく脳がデカイが、そのデカさの理由は、主に大脳新皮質の進化による。
大脳新皮質って何だろう?


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左からヒト、チンパンジー、アカゲザルの脳 の外観(京都大学霊長類研究所:三上章允氏のお話より引用

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2007年04月03日

哺乳類の脳進化

今回も生物の脳進化をお送りしますっ m044


生物が脳進化を繰り返してきたのは、疑いようのない事実ですが、今日は「哺乳類の脳進化」に焦点を当てていこうと思います。

これまでの記事で、どの生物の脳も「脳幹」・「小脳」・「大脳」から成っていて、違うのは大きさだということがなんとなくわかってきました。 Rolling Eyes

魚類・両生類・爬虫類では、脳幹が脳の大部分を占めています。脳幹は反射やえさを取ったり交尾するといった、本能的な行動を司どっていて、小脳は小さな膨らみにすぎません。大脳も小さく、魚類と両生類では、生きていく為に必要な本能や感情を司どる「大脳辺縁系」のみがあるだけです。

しかし、哺乳類になると、小脳大脳が大きくなってきます。特に大脳の発達は著しく、「感覚野」「運動野」といった新しい機能を持つようになります。

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(リンク:犬と猫と9つのタイプ
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-216.htm)

それでは、なぜ哺乳類の段階になると、小脳、大脳が大きくなるのでしょうか m189 m148 m149

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2007年04月02日

脳の幹

昨日のエントリーは「脳の起源」にまつわるお話でしたので、今日はその続きを。
脊椎動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)の脳の中で最も原始的といわれている部分「脳幹」についてです。


脳幹には、呼吸や心臓の活動、体温調節など、生命を維持するための全ての神経が集まっています(眠っている間も、心臓を動かし続け、体温が調節できるのも脳幹のおかげ)。


またいわゆる「植物状態」とは、脳のうち、脳幹だけが生きていて他が死んでしまう状態のことです。脳幹が死んでしまった場合は、間もなく大脳も死んでしまうそうです。すなわち、生物の生き死には、脳幹の生死と直結していると言えます。


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2007年04月01日

脳ってなんで必要なの?~脳の起源~

ところで原点に戻ってしまいますが、
「なんで脳って必要なのでしょう?」


同じ生物でも植物には脳がありませんよね。
ここにヒントがあります。


今回は脳の起源を探って行きたいと思います。


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図:脳の多様化の系統図
図はこちらよりお借りしました


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2007年03月31日

脳の構造はどうなってるの?

自分の頭のことですが、大脳と小脳ぐらいはなんとなく分かるけど、間脳、中脳、大脳辺縁系となるとかなり怪しくなってきます。大脳新皮質というぐらいだから古皮質もあるの?脳のことで悩むのはなんだか変ですが、スッキリしたいと思い調べてみました。
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(この画像は生体情報論より転載しました)

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2007年03月25日

適応や学習でシナプスが増える!

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2月に「適応や学習で、脳内はどうかわる? 」を調査しました m190
その後の調査により、新たな記事も見つけました Shocked ので紹介します。

以前のまとめでは

①学習したからと言って、神経細胞が新しく生まれたりはしない。
②脳内の神経細胞は、適応や学習によって、新生されることはありませんが、脳内の神経伝達物質が
変化し、神経回路の繋がりやすさが出来る=変わると考えられる。

では、その後の調査結果は?
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2007年03月24日

人類の観念機能:精霊信仰は科学思考の原点

tanakaです。前々回のサルの記事に続き、今回も画像問題から。
下の絵は、2~30年ほど前なら「だまし絵」として、脳トレブームの現在では、「ひらめき」「創造性」といった脳のはたらき=アハ!体験を手軽に実感できるアハ!ピクチャーの一つとして知られている絵。さて何が描かれている?(有名な絵なので知ってる人も多いかも)

答えはクリックの後に!

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2007年03月20日

脳は人体の統合器官~カクテルパーティ現象より~

 周りが騒がしいのに、会話をしている相手の声は良く聞こえる。
 
 人ごみの中で自分の名前が呼ばれたような気がして振り向くと、友人が自分を呼んでいた。
 
 こんな経験はありませんか?これらの現象はカクテルパーティ現象と呼ばれて、長い間音の世界でも不思議な現象として捉えられてきました。
 
 しかし近年様々な研究により、何故そのような現象が起こるのかがすこしずつ解明されてきました。そこには脳の驚くべきメカニズムが関係していました。
気になる人はとりあえずポチッと。m034


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2007年03月17日

オキシトシンって何?

以前にオキシトシンについて書かれていた記事が印象深かったので、今回はもう少し脳内物質『オキシトシン』について調べてみます。 Smile

pic1-4.bmp
(母乳の神秘にせまる「すこやかネット」http://www.beanstalksnow.co.jp/sukoyaka/ganbaru/bonyu/shinpi1.htm  より引用)

この物質については、どうやら最近の研究で新たに分かったことも多く、まだまだ未解明な部分が残っているみたいです。
主にネットで情報を集めたのですが、一般的に言われていることを列挙してみます。

その前にポチっとよろしく。
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2007年03月16日

新生児の共鳴動作

昨日のエントリー m117 ミラーニューロンが共感回路か?
ミラーニューロンは、おそらく、人類の共鳴機能、共感機能と密接に関係していると思われます。
人類の共鳴、共感機能の本質は、赤ん坊の共鳴動作 Laughing といわれる現象を見るとよくわかります。
注目点は、単なる「模倣」とは異なり、相手と自分を同一視することが即ち充足回路となっていること。


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2007年03月15日

ミラーニューロンが共感回路か?

サルの脳には、他者の運動を理解するミラーニューロンという神経細胞がある。
この神経細胞は、共感をつかさどる神経細胞ではないかと言われている。
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2007年03月11日

愛と信頼の「脳内ホルモン:オキシトシン」

実言論第一部サル時代の同類闘争と共認機能で親和回路を形成する脳内物質として仮定されていたオキシトシンに関して、次のような記事が出ていました。

出産や授乳の際に分泌され、対人関係や人への信頼感の構築にかかわるとされる「オキシトシン」というホルモンの分泌に「CD38」というタンパク質が重要な役割を果たすことを、金沢大などの研究グループがマウスの実験で突き止め8日、英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。

そこで、オキシトシンの研究はどのぐらい進んでいるんだろうと思い最近のオキシトシンに関する研究について調べてみました。
すると、オキシオトシンが親和物質であることはほぼ定説化し、アニマルセラピーなどの効果を計る指標としてオキシトシン濃度が使われています。そして、なんと驚くことにオキシトシンは「信頼と愛のホルモン」として、オキシトシンスプレーなるものまで商品化されているのです。
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(オキシトシンスプレー)

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2007年02月26日

映像授業の危険性(脳力の育成の視点から)

こんばんわ!のたお Very Happy です。
テレビ脳の問題が数年前から大きく取り上げられています。

幼児の脳の発達段階において、テレビやビデオを長時間見させた結果、ことばを発する時期が遅くなったり、保育園などで集団行動に溶け込むことができないようになる状態。日本小児科学会が03年に1歳半の子供をもつ親1900人を対象に実施した調査で、テレビやビデオを長時間見ている子供は、そうでない子供に比べ、ことばの発達が遅れる割合が2倍になったという。脳の重量は5歳までに大人の90%になるが、とくにゼロ歳から2歳までが急速に発達する。この時期にテレビなどを見せるだけで親子のスキンシップが不足すると、心やことばの発達に影響を及ぼす可能性があるという。~yahooニュースより拝借
改めて言うまでもありませんが、いわゆる人間としての特徴である共認機能が働きにくくなる状態に陥るのがテレビ脳の症状ですね。赤ん坊の頃にテレビを見すぎると人間としての機能が失われてしまうのです。またテレビを見ている時、前頭葉(考える機能をつかさどる部分)は殆ど動いていないという実験もあるそうです。テレビを見る=頭が働いていない という事になります。

話は変わりますが、最近、授業に映像を取り入れていれて話題を集めている学校や塾があります。

また、マンモス大学だと一般教養の授業は有名な教授がテレビ画面で授業をするそうです。
テレビの弊害が叫ばれながら、映像やメディアはどんどん人々の実生活に入り込んでいます。
この映像ソース、実は、身近なところに・・・このブログの参加者が多く体験している「なんで屋劇場」もテレビを使って大阪ー東京で結んで開催しています Cool

この映像偏重の社会がどのような事を引き起このでしょうか? Rolling Eyes
今日の疑問は映像は人にどのような影響を及ぼすかについて考えてみたいと思います。
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2007年02月20日

適応や学習で、脳内はどうかわる?

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あの人、変わったっ Laughing と思う経験ってありますよね m189 人や仕事への接し方が変わったり、性格が変わったり。 これは、まわり(外圧)に対して適応している状態ですが、その時、脳の中はどう変わったのでしょう? 以前から、これが不思議で、ちょっと調べてみました。

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2007年01月18日

テレビ脳って何??

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(画像はWikipediaさんより)

今回は身近なところから脳について考えてみたいと思います。
今年の正月に姪(9ヶ月)と会う機会があったのですが、そのとき不思議な光景が・・・ Rolling Eyes
 
姪と遊んでいる途中、なんとなくテレビをつけたんですが、その瞬間・・・姪はテレビに釘付け。まさに「釘付け」という感じで1分間ぐらい瞬きもせずに口をポカンと開けてテレビを凝視してました。。 m107 怖くなったんでテレビを消すと元通りに。 m109
これってなに?? Rolling Eyes
 
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2007年01月15日

アレルギー発症の原因は、外圧の低下(潔癖症)にあり。

今回は、免疫機能とアレルギーとの関係を調べてみました。

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http://www.mukokyu.com/allergy/index.htm m119 画像をお借りしたサイト

生物進化にとって、免疫機能の働きはとても重要な位置を占めています。

免疫機能はどうやって獲得したの?
でも紹介されていますが、

東京都神経科学総合研究所
免疫、その功罪
(以下、引用は全てこのサイトからのものです)
によると、

私たちの体にはおそらく100億種類もの抗原受容体を持ったB細胞が存在することになり、この数でほぼ一生涯に出会うすべての抗原に対応できるものと考えられています。

さらには、個体ごとの持つ抗体に加え、人類集団が多様性を持つ中で獲得、保持されている抗体を掛け合わせると、種としての免疫機能はものすごい適応力を持っている事になります!

しかし、最近はその免疫機能の不全現象が様々なところで見かけられるようになってきても居るのです。

具体的にどのような症例が該当するかというと、
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2007年01月14日

感情とホルモンについて

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サル関連の記事が続いていますが、少し現代的なテーマに引き付けたいと思います。


最近、突発的な感情や鬱が原因となる自殺が後を絶ちません。(年間3万件) m252
そこで今回は、人類が高度化させた適応上の機能『感情』について触れてみたいと思います。


まず、人類の意識は「幸福感」「喪失感」など、色々な感情が絡み合って構成されています。
それらの感情を産み出すのがホルモンで、以下の2つがその代表格です。


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2006年12月31日

生命の探求は、みんなの課題!

みなさんこんちわ、エギゲンです。
気づけば、もう大晦日。今年の一年もあっという間でしたねー。 m071
それにしてもこの一年、様々なことが起きました。そのような中、毎年注目している今年の世相を表す漢字はすばり「命」。長引く戦争や紛争、相次ぐ自殺・いじめ問題。一つしかない命の重み、大切さを伝えたいとの理由で選ばれたそうです。 Confused

このみんなの手で作られたブログを通し、改めて生命の不思議やその背景に連綿と紡がれている構造を勉強させてもらいました。来年への展望も踏まえ改めてこの命というテーマを考えてみました。 Rolling Eyes

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2006年12月30日

小脳の長期記憶

進化上の新しい脳と言われるのは、大脳(新皮質)であるが、それと並んで、運動を司る小脳がある。

この小脳の記憶メカニズムは、大脳の記憶メカニズムと正反対の事をしている。

小脳には、プルキンエ細胞という非常に大きな神経細胞がある。

以下、小脳の記憶メカニズムを発見して伊藤正夫さん記事から紹介する。

『生命誌』27号の「未知に挑戦する私の脳」

未知に挑戦する私の脳

小脳のプルキンエ細胞への信号の入り方は以下の様である。

プルキンエ細胞

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>プキンエ細胞には、2つのルートを通って信号が入る。一つは、苔状線維から顆粒細胞を通り、平行線維を経て入るルート。もう一つは、登上線維から入るルートである。結果が目指したものと違うと、登上線維から誤差信号が送られ、平行線維からの入力が抑えられる。

>小脳の学習では、考えていた結果にならなかった時に、間違っていたという誤差信号を送るのです。練習を繰り返すたびに、誤差信号が入ると、間違えたときに働いている回路が抑えられ、うまくいった時の回路だけが残る。だから、繰り返しているうちにうまくなるわけです。今では小脳が運動だけでなく、言語や知的な思考活動などにも関与していることがわかってきており、長期抑圧がシナプス可塑性や学習記憶機構の一番の要...

少し補足すると、小さな子供のボール投げを想定してみる。

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2006年12月13日

意識は脳のなかの水から生まれる!

今日は脳科学の先端理論の紹介です。脳は神経細胞(ニューロン)とそれを覆うグリアからできているのは皆さんご存知だと思います。そしてニューロンネットワークの接合部であるシナプスにはイオンチャンネルがあって、そこで情報がやり取りされていることもよく知られています。ではグリアは一体どんな働きをしているのでしょうか?実は、グリアは精密機械にたとえることができるシナプスを保護する役割を持つとともに、水分子の調整機能があって、それによって脳の活性・非活性の左右しているのです!

「水は生命の源」とよく言われますが、「水は脳=意識の源」でもあるのだとするこの説・・極めて興味深いと思いませんか?

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2006年09月12日

脳が飽和する!?~記憶のメカニズムについて~

脳の重要な働きの一つに「記憶」があり、この「記憶」が人の思考や行動に大きく影響を与えています。「記憶」とは、「知らない状態」から「知っている状態」への脳の変化であり(これを脳の可塑化と呼ぶ)、そのメカニズムについての記事を、東京大学大学院・薬学系研究科・講師 池谷裕二氏のサイトより、一部紹介します。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇引用はじめ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

私達は覚えようとしなければ覚えられません。ただぼんやりものを眺めているだけでは記憶されません。もし、見たものや経験したことを全てもれなく記憶してしまうと、人の脳は数分で飽和してしまうといわれてします。したがって、覚えようとしたものしか覚えられないという私達に備わった能力は悲観すべきものではありません。これは、ある一定の以上の強い信号が来たときにのみシナプス可塑性が生じるというもので、「協力性」と呼ばれる性質です。記憶のするために閾値が設定されており、これは閾値を越えたもの、つまり記憶しなければならないことだけを選抜して記憶するために役立っています。私達がいつも試験前に苦労しなければならないのは、まさにこの閾値が存在するからです。

さて、もう1つ忘れてはならない記憶の性質があります。それは連合学習です。私達は物事を覚えるときに何かに関連付けて記憶します。例えば、ワシントンを覚えるときも、ただワシントンと覚えただけでは、何の役にも立ちません。初代のアメリカ大統領と覚えることではじめて意味があるのです。また梅干しを見てよだれが出てくるといった条件反射も連合学習です。このように私達は通常、物事をほかの物事に連合させて覚えます。さらに連合させることで覚えやすくもなるのです。語呂合わせなどはそのよい例です。連合させれば閾値以下のものでも覚えられるわけです。 (中略)この性質を「連合性」といい、連合学習の基礎になっていると考えられます。(中略)

私達は誰でも思い出というものを持っています。思い出も一種の記憶です。(中略)感情や思い入れが深かったからこそ、今でもこうして思い出という記憶となって人の脳の中に残っているのだともいえます。快楽、恐怖、驚愕なども含めた喜怒哀楽といった感情のことを、私達は「情動」と呼んでいます。つまり情動が絡んだ出来事はよく覚えていられるというわけです。これは、情動が記憶の形成を促進していると言い換えることもできるでしょう。

東京大学大学院・薬学系研究科・講師 池谷裕二氏のサイト「Gaya’s homepage!」
「脳が記憶するとき-LTPとは何か-」http://gaya.jp/research/no0.htm
より引用

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆引用終わり◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


上記の内容で面白いのが、「見たものや経験したことを全てもれなく記憶してしまうと、人の脳は数分で飽和してしまう」という点。つまり、ある一定以上の強い信号が来たときにのみ、その情報が脳に記憶される、言い換えると記憶するために閾値が設定されているという点が、「記憶」のメカニズムの一つの大きな特徴ではないかと思います。
これは、必要なことを必要なだけ記憶するための重要なメカニズムであるとの同時に、そのメカニズムがうまく機能しなければ、必要なことでもなかなか覚えられない(すぐ忘れてしまう[:のぉ:][:雷:])といった状態に陥る危険性も孕んでいるのだと思います。

また、るいネットにも「記憶」に関する投稿がたくさんあります。以下にいくつか紹介します。

人類の記憶回路の仕組み サヴァン症候群の事例から①
人類の記憶回路の仕組み サヴァン症候群の事例から②
脳回路の2段階構造
記憶力を高めるメソッド、(感謝の気持ち)
共認充足が脳を活性化させる
子供の記憶回路の劣化


記憶力がよくなりたい!っていうのは誰もが思うところでしょうし、勉強するにも仕事をするにも「記憶」を使いこなすことは非常に重要です。どんなときに「記憶」が活性化するのか、また「連合性」「情動」と「記憶」との関係性等、「記憶」のメカニズムについての新しい研究成果、記事などを見つけたら、また随時紹介していきたいと思います。

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2006年09月10日

ミラーシステム上に言語遺伝子を発現

人類の言語獲得の時期や言語発生のルーツを特定するうえで注目されている『言語遺伝子(FOXP2)とミラーシステムの関係』について面白い研究内容がある。

この言語遺伝子の発現部位は、ブローカ野及びその右半球相同領域、そして両側の頭頂葉縁上回が主要部に占められているのですが、これらの領域のルーツを探ることで言語の起源を明らかにしようという研究内容があるのでそれを中心に紹介したい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆引用はじめ☆☆☆☆☆☆☆☆☆

>それでは、言語遺伝子が支配している脳の領野のルーツは何だったのか、ということになってくる。それこそまさに、言語の起源の問題の本質に絡んでくる問いのはずである。

これについては、ミラーシステムという認知神経科学的研究から提唱されている概念が、貴重な示唆を提供してくれている。ミラーシステムは、ブローカ野とその相同領域に存在するミラーニューロン、運動前野および縁上回を中心とする頭頂葉の部位から構成されている。他者の行為を認知する際に、それを自分自身の行う運動パターンをもとにして理解するためのネットワークである、「なぞる」という語によって、ほうふつとするような認識にコミットしている。


~中略~


つまり、相手が対象といかに関係しているかを観察し、その働きかけを自分自身の身体に引き移した上で、新奇なことばの意味を認識しようとする。それゆえ、もしミラーシステムが存在しなかったならば、人間はとても今日のような膨大な語彙を個々人で習得することはできなかっただろうし、運動性の言語中枢がシステムに組み込まれているのも、言語の進化を考える際、決して偶然の結果ではなかったと類推せざるを得ないのである。


京都大学霊長類研究所 認知学習分野より引用

★★★★★★★★★引用終わり★★★★★★★★★

ある対象や現象を視覚聴覚などの感覚器官によってそのまま捉えるのが本能機能ならば、ミラーシステムとは、ある対象に自らの意識を重ね合わし、それらを諸々の意識と照らし合わせる事で、その対象や現象の持つ意味や構造を認識できるシステム。そういう意味では、ミラーシステムとは本能機能を超えた共認機能そのものといって良いだろう。

例えて言えば、誰かのあくびを本能機能だけで捉えるとそれは口が大きく開いた現象としてしか捉えられないが、共認機能で捉えるとあくび=相手が眠い事が理解できる、といったような事だ。

詳しく共認機能を知りたい方は↓
るいネット実現論を参照。

そしてこのようなミラーシステム上に言語遺伝子を発現させたという事は、言語をはじめとした観念機能とは、自然などの対象に共認機能を向ける事で見出された成立構造を互いに共認する為に創られたものだという事がこのサイトから伺える。

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2006年06月07日

「脳は他者の怒りや恐怖を無視できない」

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今日は、ワーヤード・ニュースから^^)

http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050127303.html

>怒った声を聞くと、脳の中で音声認識に関連する部分である上側頭溝の働きが活発になることがわかった。

>被験者に対して、一方の耳から聞こえてくる怒鳴り声は無視し、もう一方から聞こえる普通の声に意識を集中するよう指示した時でさえ、fMRIの映像では上側頭溝が活発に働いていた。

>脳は重要な情報を含む可能性がある感覚信号を優先し、他のことに没頭していた心にも、その信号を伝えているということになる。

めっちゃ心当たりありますね~。

職場で誰かが怒られていたり、不機嫌な感じの人がいたりすると、思わずなんかギクっとしたりいやな空気になったりしちゃう。

後ろ向きの人が一人でもいると、周りみんなの気が重く沈んでしまう。


人間の同化能力のすごさを物語ってる現象ですね。

自分のことしか意識に無く、平気で不機嫌になったり、ヤル気なくダルそうにしている人は、それが周りの活力をいかに下げているのかを認識した方がいいですね(自戒もこめて^^;)。

自分へこだわりを捨てて、周り人の脳を元気にする人になりたいものです。

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