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2008年02月25日

汗腺⇒乳腺の獲得

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(上:カモノハシの授乳 中:カモノハシの子供が直接乳腺からしみ出る母乳をなめる図 下:ディキノドンの授乳イメージ)
<『哺乳類型爬虫類』 金子隆一著 朝日選書 1998年9月 より引用>


以前、追跡したカモノハシという動物を覚えてらっしゃいますか m052
カモノハシが哺乳類に分類されている理由は、産後に授乳(哺乳)を行うからだそうです m053


哺乳類しか行わない哺乳行為についてネットや書籍でいろいろ調べてみると、なんと、乳腺は汗腺から派生しているとのことです Shocked


そこで、今回は、汗腺⇒乳腺についてレポします m057
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2008年02月14日

性染色体は変異の模索機構~第87回なんでや劇場より~

image003.jpg

図のように、人の染色体は46本あり、内44本22対が常染色体、残り2本が性染色体と呼ばれています。常染色体は、父由来、母由来が対となり、互いに同情報を持ち、補完(バックアップ)関係にあります。ところが性染色体では、相同性を失っているのです。女性はXX(ホモ)型で相同ですが、男性はXY(ヘテロ)型で相異。なぜ1組だけ相同性を失ったのか?というのが本日のテーマです。

性染色体は変異の模索機構~第87回なんでや劇場より~の続きを読む

2008年02月01日

カモノハシの不思議?

T049934A.jpg
<カモノハシ 写真より引用 リンク

m215 今回は、面白い動物を紹介します m219
それは、『カモノハシ』です m003

カモノハシは、(一応)哺乳類に分類されています Shocked

しかし、上のイラストでみてもらってもわかるように、姿形以外にも、他の哺乳類に見られない様々な特徴を持っているのです。

今回は、そんな変わった哺乳類、カモノハシについての記事を書いてみます m096

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2008年01月31日

XYとZW~ツチガエルの性決定機構

tutigaeru.jpg


『鳥類の生殖の秘密』でも話題になった、性決定の不思議~雄へテロと雌へテロについて、もう少し別の角度から考えてみたいと思います。


今日の主役はツチガエルです(上の写真)。
なんでもこのツチガエル、同じ種なのに地域によって雄ヘテロ型(XY型)と雌ヘテロ型(ZW型)の両方が存在するそうです Shocked


一体どうなってるの?


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XYとZW~ツチガエルの性決定機構の続きを読む

2008年01月28日

造卵機能の進化過程

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ニジマスの外観と解剖図(この画像は多様な生物たち(5)からお借りしました)

前回は卵の進化が紹介されていましたが、卵を進化させる為に体も進化させています。上の図はニジマスの体の構造ですが、生殖巣とあるのが卵巣です。おなじみのたらこや明太子はタラという魚の卵巣です。ご覧の通り水の中に卵を産む魚類は比較的単純な構造で、卵巣は短い輸卵管を通じて肛門(総輩出口)につながっておりすぐに外に出て行きます。

卵の進化にしたがって、造卵機能はどのように進化していくのでしょうか。続きを見る前に応援もお願いします。ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログへ

造卵機能の進化過程の続きを読む

2008年01月27日

両生類から哺乳類への卵の進化

ってどのように進化してきたのでしょうか?
卵生の生物と胎生の生物はどこで別れたのでしょうか?


その謎に迫るべく、もうしばらくにこだわってみたいと思います。
ks98930%5B1%5D.jpg


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両生類から哺乳類への卵の進化の続きを読む

2008年01月23日

「性」染色体に騙されるな

一般に性は、性染色体で決定されると言われています。

しかし、その概念は必ずしも正確ではなく、生物を学ぶ上で誤解を生む概念であると感じています。

・魚類で性染色体(性決定遺伝子)が確認されている種はわずかであり、性決定は遺伝子によるとは限らない。

・性決定される要素には温度、pH 、幼魚期の環境条件などがあり、北大西洋にすむトウゴロウイワシ科では、繁殖期前半の水温が低いときに産まれた卵は雌に、繁殖期後半に水温が高くなってから産まれた卵は雄に性分化する傾向がある。


同様の事例はワニやカメなどの爬虫類にも見られます。

性染色体と呼ばれるものが存在しても性決定の規定要因にならない例もあります。

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2008年01月21日

オス・メスってどうやって決まるの??(2)

これまでのなんでや劇場では生物は2n体・減数分裂→殖産分化→精卵分化→躯体分化へと進化が扱われてきました。

その内容を復習していくためにも以下に整理します。
【殖産分化】単細胞が体細胞と生殖細胞とに分化(多細胞生物)
【精卵分化】生殖細胞が精子と卵子に分化(雌雄同体)
・精子:
変異性に高い(中心体にはRNPというDNAより変異しやすいRNA+タンパク質)
・卵子:
保存性が高い(分裂する際の栄養を保存する為、大きくて動けない)
【躯体分化】雌雄同体のものがオスとメスに分化
参考;2倍体→減数分裂システム
生物がオスとメスに分かれたのは、なんで?


進化の過程をみると、変異性の上に闘争性を塗り重ねてきたのがオスで、保存性の上に生殖性を塗り重ねてきたのがメスであるということになります。

さて、本題に行く前にポッチ m092 とお願いします。 m034 m136
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2008年01月02日

Y染色体を持たないネズミ

今年は子年。ということで、新年2日目の今日はちょっと変わったネズミを紹介します。
tokunosimatogenezumi.jpg
これは、日本にいるトゲネズミという絶滅危惧種のネズミ。
なかなか可愛らしいこのネズミ、何が変わっているかというと・・・

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2007年12月31日

男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?③

さて、いよいよ「男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?」の三発目。これを今年最後のエントリーとして、来年を迎えたいと思う。


■オス・メス分化した生物にとって「老化」「死」は重要な適応戦略である


もう一つ不思議なことは、有性生殖を行う生物に必ず「老化」「死」が存在するってことだ。


「そんなんあたりまえやん」と思われるかもしれへんが、地球上の生物が老化して死ぬようになったのは、実は生命が誕生してから10億年以上経ってからのこと。有性生殖をする生物が適応のために、新たに獲得した機能が「老化」「死」という性質だったのだ。そんな厄介なもんわ~ざわざ獲得せんでも…と思うが、実は理由がある。


分裂増殖(無性生殖)を行う生物は(究極的な栄養不足や生命維持の物理的な限界を超える環境に置かれることがもしなければ、という仮定においてだが)、実質的に不死だ(厳密に検証するとそうではない可能性があるが…)。それに対して、有性生殖をする生物は、例外なくプログラムされた「死」を持っている。


http://moer.but.jp/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=26202

しかも、まかり間違って生き長らえることがないように「アポトーシス」「アポビオーシス(寿死)」(参照:http://www.sun-inet.or.jp/~lavender/med3.htm)によって、生物は必ず死ねるように二重にプログラムされている


有性生殖をする高等生物のほとんどは2倍体である(ディプロイド:ゲノム=その生物の染色体の必要情報 を2セット持っている)。ここに「性」のシステムのもう一つの利点がある。2倍体だと、片親からの遺伝子に欠陥があったとしても、もう片親からの遺伝子で生態機能が補えれば、変異が個体の死に直結しなくて済むわけだ。そして、その変異を蓄積することも可能になる。要するに、保険を1セット持っておくことで、生きる可能性も変異を蓄積する可能性も拡がるってわけや^^)。


逆に、両方の親からたまたま同じ致命的な欠陥を受け継いでしまえば、個体が生殖年齢までに死に至るため、その欠陥因子は次世代に引き継がれなくて済むわいな。生物集団内で、そういった不適応因子の割合は低く保たれるってわけだ(そう考えると、死にも立派な意味があるってこと)。逆に捉えるとこれは、世代交代により、適応因子はより速く生物集団内に広がるようになっているわけだ。


その生物が生きている間に受けるリアルタイムの外圧への適応を精一杯試みた個体は、一つの実現体だ。そして生殖をすませた個体は、その生息域に永遠にのさばるようなことは決してない。必ず自ら老化し死ぬことによって次の適応の可能性を持つ次世代に生存の場を譲りわたしていく。そうやって「群れ」という単位で適応してきたのだ。


なんかすごいことだ。あたりまえと言ってしまえばあたりまえのことなんだが、ある種、感動があると思わへん? 個人主義思想なんて、この生命の営みの前にはなんとチンケなことか…


というわけで、下(続き)に要点をまとめてみた。その前に…
来年もよろしくお願いします。
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男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?③の続きを読む

男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?②

さて、男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?の続きを行ってみたい。


■あまりに非効率な“性システム”がなぜ生物界で優勢なのか?

無性生殖の最大の問題は、ほとんどそっくり同じ子孫が大量にできてしまうことだ。

来年もよろしくお願いします。
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男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?①

今年も、「生命史から自然の摂理を読み解く」を応援してくださってありがとうございます。2008年もどうぞよろしくお願いします。


私:雅無乱は、関西の路上で毎週「なんで屋」なるものをやっている。道行く人達の「なんでだろう?」という疑問に何でも応えます!応えに満足していただいたらチャリーンとコインを入れておくれ…というもの。


(これは友人のブログ:
http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/イメージとしては、例えばこんな“お題”などを扱っている。男女関係や悩み相談から社会問題まで幅広く^^;)。


名古屋で友人もやってるし、関西関東では道端で僕の仲間たちがやってるのを見かけたことがある人も多いのでは?最近有名になってきたみたいで嬉しい限りである。


路上で出会った見知らぬ人とマジ話して、一緒に追求するってのはなかなか楽しいものなのだ。


で、先日、その「なんで屋」で、


「人間に男と女があるのはなんで?」


というお題を、カップルに聞かれて困ってしまった。


こういう素朴な疑問が一番難しい。たしかに「なんでなんや?」。


この場は生命科学メインのブログなんで「高等生物のほとんど全てが雌雄分化しているのはなんでだろう?」という問いに変えて、その本質を考えてみようと思う。


■有性生殖は、実は極めて非効率なシステム?

来年もよろしくお願いします。
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2007年12月29日

性決定のタイプ(両生類から哺乳類)

両生類から哺乳類の性決定のタイプを概観してみました。


遺伝的に性が決まる場合には、一般に性染色体上に存在する性を決める遺伝子(性決定遺伝子)に従って生殖腺や脳が性分化を起こす。ただし、この遺伝子は最初のきっかけをつくるスイッチでしかなく、その後次々と生成されるタンパク質が連鎖反応を起こし、雌雄器官を形成する。


脊椎動物の中でも、哺乳類の性決定遺伝子(スイッチ)としてSRY遺伝子(Sex-determining Region on the Y chromosome)が特定されている。このSRY遺伝子は多くの哺乳類で共通の性決定遺伝子である。このSRY遺伝子の有無が様々な遺伝子の発現を引き起こし、生殖腺(精巣・卵巣)が分化する。


哺乳類以外のこれらの脊椎動物についても、SRYと相同な遺伝子を探す研究なされた。しかし、鳥類・爬虫類・両生類、魚類どの動物でもSRY遺伝子は見つからなかった。


哺乳類以外の脊椎動物の性決定機構はどのようなものなのだろうか。


爬虫類では、受精に時点で性が遺伝的に決定されても、その後も不変とはいえない。孵卵の環境、とくに温度によって、雄になったり雌になったりする。


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両生類は今までに約50種の核型が決定されている。


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鳥類の性は、哺乳類と同様遺伝的に決定されている。性染色体の組み合わせがZW(ヘテロ)が雌、ZZ(ホモ)が雄となる。哺乳類がY染色体で雄になると同様に、鳥類はW染色体で雌になると考えられるが、実はまだはっきりわかっていない。


↓おまけとして、性転換する魚類があります。その前に
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2007年12月25日

"ねずみ算"を支える卵子の中心体

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 魚類や両生類の多産多死戦略に対して、多くの哺乳類では、少産少死という戦略を採っている。ヒトの雌は生涯を通じて僅か420個しか排卵せず、さらに一回に放出される何万という精子も殆どが受精には至らず、受精段階での淘汰圧力を高めている。

ところが、うららさんが投稿しているマウス(ラット)の繁殖能力はずば抜けて高い。

性成熟  40-60日
発情周期 4- 5日
妊娠期間 19-21日
哺乳期間 17-21日
産仔数  6-13匹

マウス(ラット)の繁殖能力は、卵子の構造的違いが支えている。

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2007年12月19日

卵子から消えた中心体

植物細胞には中心体がないのに対して、我々、人類を含めた動物細胞には中心体があります。
さらに、人類の「受精卵の分裂の分裂極は精子が持ち込んだ中心体に由来する」ことが提唱されています。

精子と中心体の関係については、以前にも『精子と中心体』に記載されており、
ヒトの中心体は精子由来らしい。 卵子では中心体が消滅しているのだそうだ。
とあります。

そこで、今回は卵子と中心体の関係を扱ってみたいと思います。

仮に、卵子に中心体が残っていた場合にはどうなるのでしょうか?

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2007年12月16日

最新の中心体研究事情「γチューブリンの発見」

こんばんわ! Cool 中心体に関してさまざまな投稿が続いています。

中心体とは9対の三連微小管が環状に配置されて構成される中心小体が2対1組となったものの総称の事です。中心体は微小管形成中心(MTOC)とも呼ばれ、細胞を形成したり、細胞分裂を行う際の紡錘体を作り出す役割を担っています。

動物の細胞形成において非常に重要な機能が中心小体であるわけですが、最近その中心小体より注目されているのがγチューブリンと言う中心小体に付随するたんぱく質なのです。
今日はそのγチューブリンに注目して謎の多い中心体に迫ってみようと思います。

まずは中心体のウィキペディアの記事に書かれてあったγチューブリンの記述を紹介します。

中心小体の周辺には明瞭ではないが、光学的には明るくみえる中心体マトリックスと呼ばれる球状の構造がみとめられる。中心体マトリックスには、γチューブリン環を含む中心体に特異的なタンパク質が含まれており、中心体の微小管形成中心としての機能を司る構造としては、中心小体より重要な部分と考えられている。中心体:ウィキペディア

聞きなれない「γチューブリン」って何?

γチューブリンをもっと知りたい方 m040
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2007年12月15日

Y染色体の不思議

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こんにちは Razz
今日は、12月6日の記事「X染色体の不思議」、12月14日「ヒトはY染色体を失ってしまう!?」に続けて、「Y染色体の不思議」に迫りたいと思います。


X染色体に比較して、どのような違いがあるのでしょうか?
非常に気になるところですが、中身に入る前にポチっとお願いします。


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2007年12月11日

精子と卵子の認識機能:先体反応

今日は受精の基本について調べてみました m026 m027

ヒトの精子は、マウスやハムスター等、他の種の卵子と結合できるのでしょうか? Shocked
子供に質問されて、うっ!え~と~・・・て、なりそうな質問ですね。
結合できれば、とんでもない種ができそうだし・・・・??? Rolling Eyes
種の保存・維持とも矛盾するし・・・・??? Sad

答えは、結合しない
でも、なんで結合できないのでしょう?どんな仕組で?

では、ポチポチポチっと応援して、進みましょう! m135 m135 m135
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2007年12月10日

遺伝子の不活性化による形質変化

哺乳類は、3億年程前に原両生類(=地上四肢動物)から分かれた単弓類の末裔である、その後、様々な生存域に適応し、多種多様化していった。我々霊長類もまた、自然外圧の中で、現在の形質を獲得している。その変化に伴い、遺伝子はどう変わったのか?他の哺乳類と比べ、霊長類の遺伝子はどのくらい違うのだろうか?


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2007年12月07日

中心体が精子由来なのは、卵細胞の単為発生を押さえるため!

・卵生殖を行うグループでは、ミトコンドリア並びに葉緑体は
 完全に母性遺伝の機構をとる。
・受精後の細胞分裂の機能を担う中心体は、精子由来である。
 精子のべん毛基部近くにはエネルギー供給をするミトコンド
 リアが集まり中片部を形成する。(リンク

上記の2点は、相矛盾するようで、どうもしっくりしません。 Sad


なんで? 


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2007年11月30日

生物がオスとメスに分かれたのは、なんで?

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さて、一週間にわたって「なんでや劇場~生物史から学ぶ自然の摂理⑤」の内容を振り返ってきましたが、ここで「オスとメスに分化したのは、何で?」の答えをいったんまとめます m208


多細胞動物の生殖系の進化のステップは、3段階 m049


m137 Ⅰ 保存と仕事の分化(殖・産分化)
m137 Ⅱ 精卵分化
m137 Ⅲ 雌雄躯体分化



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2007年11月29日

雌雄同体から雌雄異体への分化史

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11/23(祝)に開催された「なんでや劇場」の「生物史から学ぶ自然の摂理⑤~オスとメスに分化したのはなんで?~」を紹介するシリーズ、今日のテーマは「雌雄同体から雌雄異体への分化史」です。

この図解はなんで屋劇場で配布された資料を簡略化したものです。本当の資料はカラーで、様々な生物の写真や体の構造が紹介されている優れもの。是非皆さんも参加してください。

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2007年11月28日

精子と変異(仮説)

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http://www.gizmodo.jp/2007/03/post_1181.html


前回までの記事で、精子には中心体があり、卵子には中心体がないという記事がありました Shocked
今回はさらに突っ込んで、


中心体が精子由来なのは何を意味するのか?

を考えてみましょう m003


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2007年11月23日

「反復説」の現在的意味と「進化積層体」

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脊椎動物各群の発生過程(フォン・ベーアによる)


胎児は、その成長過程で脊索動物段階、魚段階、両生類、爬虫類、哺乳類段階と身体器官の形成と組替えを行っていきます。
http://www.biological-j.net/blog/2007/11/000328.html

この記事内容は、「個体発生は系統発生を繰り返す」という「反復説」を指し示していると思われる。(わたしが生物を習った二十年以上前には、教科書に載っていたような…)
 
このchai-nomさんの記事内容に関するあつしさんのコメントに対してレスしたが、今日はこの「反復説」に関する現在的状況について記すとともに、この問題についてもう少し考えたい。
 
ところで、この「反復説」。ナチスの人種差別政策を正当化したとされ、また、反復説を唱えたヘッケルの捏造もあって、生物学の主流からは無視されてきた。ところが、80年代後半からのDNAの解明に伴い、むしろ見直されつつあるようだ。
 
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2007年11月22日

棘皮動物の不思議

今回は棘皮動物(きょくひどうぶつ)について勉強してみたいと思います。 m030

棘皮動物ってなに m052 と思われた方もいると思います。
これは、針(ハリネズミ)のような皮をもった動物ということになりますが、実際にはウニと類縁関係にあるナマコなどのトゲをもたない動物も、棘皮動物に含まれています。
棘皮動物とはウミユリ類、ヒトデ類、シャリンヒトデ類、クモヒトデ類、ウニ類、ナマコ類の6つのグループに分けられる。現生する棘皮動物はこれら6綱のみだが、その他多くの絶滅した綱が知られている。
化石は古生代以降に発見され、その量は動物化石としては多い方に属する。ウミユリやウニを主成分とする石灰岩もあるほどである。
では、その生態はどのようになっているのでしょうか?
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2007年11月21日

ながーい独身時代。菌類の生活環

最近は都市化が進み、結婚しない男女が増えていると聞きます。
しかし実は同じように長い独身時代を謳歌している生き物がいるのです。細胞の話ですが・・・ Shocked

答え・・・それは菌類です。
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それでは今日は菌類について勉強していきたいと思います。
真核生物の生活環は3つの基本的旋律があります。
まずその3つを復習してみましょう

①配偶子環(ほとんどの原生生物、動物)
2N―――――⇒減数分裂単相配偶子(1N)⇒受精⇒次世代(2N)―――――⇒

②胞子環(いくつかの原生生物、植物)
2N―――⇒減数分裂単相胞子体(1N)⇒体細胞分裂⇒単相配偶子(1N)⇒受精⇒次世代(2N)―――――⇒

③接合子環(いくつかの原生生物、菌類)
1N―――⇒体細胞分裂⇒単相配偶子(1N)⇒接合(2N)⇒減数分裂単相胞子(1N)⇒無性生殖―――――次世代(1N)

この3つを比較すると以下の点に着目できます。

※配偶子環は複相期時代が最も長く、かつ単相期では成体として生存できない。
※配偶子環も胞子環も複相期が長く単相期は短い。配偶子環は単相期は極めて短い
※胞子環は複相期と単相期で2つの世代がある。
※胞子環と接合子環は配偶子と胞子の順番が逆である。
※接合子環は複相期が短く、ほとんどが単相で生活している。

原生生物の段階で①~③までに分かれています。その後それぞれ動物、植物、菌類に分かれて現在の生物界を形成しています。
ここからも動物は仕事細胞を特化させ、植物は生殖過程を特化させていった事が見て取れます。しかし菌類においては、粘菌や水生菌類の原生生物の単相時代をそのまま引き継いで進化していっています。

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2007年11月20日

植物の進化はn倍体の多細胞化にあり!?

今日は地上に進出した植物の生殖について考えてみたいと思います。

前回紹介された、ハチのオスは単為生殖でしか生まれないという特徴と共に、「n倍体の多細胞生物」である点も注目されます。

(動物は基本的に2n倍体の多細胞で存在し、精子・卵子のみn倍体の単細胞で存在します。)

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2007年11月15日

「体内受精」と「体外受精」

arincoさんの「卵子と精子の大きさが違うのはなんで?」面白かったです Very Happy
僕も「配偶子シリーズ」として「体内受精」「体外受精」について追及してみました。
体内受精と言えば、哺乳類。体外受精と言えば魚類。
=進化した生物ほど体内受精となると考えていましたが、どうやらそれは事実ではないようです。

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2007年11月06日

動物の再生細胞と非再生細胞――闘争と死の必然(2)

前回のつづきです。

◆更なる体細胞の機能分化と細胞の再生能力

・ 動物系統の生殖様式も多様であるが、進化の歴史上は、生殖方法を限定する方向へ(無性生殖を放棄して有性生殖オンリーへ)、オスメスの固定度を高める方向へ(雌雄同体から雌雄異体へ、性決定機構の固定化へ)、多様な生殖能を放棄する=限定・特化路線をあゆんできた。

つまり、種の保存に係る生殖過程を(多様な同類他者=小変異体を生み出せる)有性生殖=生殖細胞の合体→減数分裂システムに限定させてきた。そうして、最も負担の大きい生殖過程を分離することによってはじめて、体細胞系列を高度に機能分化させていくことが可能になったとも言える。

【中略】動物は動いてエサをとるしかない。食い合いやエサの取り合いから、摂取機能を進化させる圧力が強く働き、その進化がさらに種間圧力を強化し、身体機能の高度化(=体細胞系列の高度な機能分化)を促進するという外圧(循環)構造にあったと考えられる。リンク


外圧は、気候などの自然環境外圧に留まらず、種間・個間にも働きます。体細胞の機能分化が高度化すれば、闘争力は増しますので、動物界では体細胞の万能性を犠牲にしても身体機能の高度化をなす種が登場してくるのも頷けます。

一方、繁殖においては無性生殖のほうがはるかに効率的で安全です。有性生殖では、減数分裂による配偶子の形成、受精卵の形成、受精卵から固体発生という一連の複雑な過程を経なければなりません。多大なエネルギーと時間を要するし、高度な機能分化を実現するために様々な細胞間で正確なネットワークを構築しなければなりません。

これらの問題を同時に解決する実現態が、オスメス分化とみてとれます。環境条件の差によって、体躯差は色々ですが、哺乳類においては、生殖負担をメスが担い、生殖域や食の確保・対敵闘争はオスが担うという分化をしています。

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動物の再生細胞と非再生細胞――闘争と死の必然(2)の続きを読む

動物の再生細胞と非再生細胞――闘争と死の必然(1)

現代の生物学では、現存する多細胞動物を、成体を構成する細胞の分裂(再生)能力によって3群に分けているそうです。


●第1群:生体がすべて分裂能力を持った再生系細胞だけからなる動物。
     生物を構成している細胞は、幹細胞によって次々に補われる。
     プラナリア、ヒドラetc.
●第2群:発生の初期には分裂性の細胞があるが、成体になると、生殖細胞
     を除いて、体細胞はすべて分裂能力を失った非分裂性の非再生系
     細胞からなる動物。
     C.エレガンスなどの線虫や昆虫etc.
●第3群:成体になっても、体細胞のなかに分裂能力を有する再生系細胞が
     あり、再生系細胞と非再生系細胞が同居している動物。
     固体発生の過程で、
     ex. [分裂性の再生細胞]   ⇒ [非分裂性の非再生細胞]
       神経芽細胞(神経幹細胞) →  神経細胞 
       筋芽細胞(筋幹細胞)    →  心筋細胞
     のように分化し、高度な機能を維持し続ける。
     ヒトを含めた多くの脊椎動物tec.
*これらの3群は、生物進化の系統発生の順になっている。
★出典:「人はどうして老いるのか」(田沼靖一著/ちくま新書)

併せて、以前の当ブログ記事を参照ください。
↓↓
参照:多細胞生物はなぜ登場したのか?~高度化の戦略(後編)
    細胞分裂の分化史(なんで屋劇場資料より)

一見ヒルのようにも見えるが、よく観察すると、2つの眼をもっており、なかなかキュートな顔立ちだ。実は、眼だけではなく、筋肉や消化管、脳までももつ、れっきとした動物だ。このプラナリアの何がすごいか。それはイモリやミミズを凌駕する高い再生能力だ。例えば、メスのような物で10個の断片に切る。すると死ぬどころか、全ての断片が一週間ほどで完全な個体へと再生し、10匹のプラナリアになるのだ(図1)。

【中略】プラナリアは、通常、ある一定の大きさまで育つと、胴体の中央にある咽頭の少し下でくびれを生じ、2つに切れてやがてそれぞれが個体となる。つまり無性生殖、言い換えればクローン増殖するのだ。さらに驚くべきことは、栄養条件や温度などの環境が悪化すると、自らの体の中に精子と卵子をつくり、受精して新たな遺伝子セットをもった子孫を残すのだ。つまり、無性生殖と有性生殖を使い分け、個体の数を効率的に増やすと同時に、遺伝的多様性も維持することのできる、生命力あふれる生物なのだ。

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図1 プラナリアをメスのような物で切断すると、
    それぞれの断片が一週間ほどで完全な個体に再生する。

出典:「人はプラナリアになれるのか」
*京都大学生物物理学教室・阿形清和教授の「インターカレーションモデル」を紹介する動画なども見れます。


 
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動物の再生細胞と非再生細胞――闘争と死の必然(1)の続きを読む

2007年10月31日

中心体は、生命の統合器官のひとつ

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分裂中の細胞における染色体(青)と紡錘体(緑)
※画像引用元はコチラ


一昨日、昨日につづき、微小管中心体についてのエントリーです m208
中心体は、細胞分裂(有糸分裂)のときに、極めて重要な役割をはたす細胞小器官(オルガネラ)のひとつです。


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中心体は、生命の統合器官のひとつの続きを読む

2007年10月30日

微小管、中心体のはたらき(運動・情報)

微小管の役割としては、細胞骨格としての細胞の形態維持や変形の他、原形質流動やべん毛運動・繊毛運動、特殊な小分子輸送などが知られています。


中心体は、微小管形成中心とも呼ばれ、微小管をつくるはたらきをしています。


よく知られているように、植物には微小管はありますが、中心体はありません。
おそらくは、中心体は動物の進化に大きく関係しているものと思われます。

今日は、その謎を探るべく、微小管中心体のはたらきについて考えてみます。

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<微小管のCG:ウィキペディアより引用>

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2007年10月29日

細胞内の働き者 「微小管-中心体」に注目!

こんにちは。
ろくに生物を勉強せず、聞きかじりの知識で
「生命活動は遺伝子によって決定される」
などと盲目的に信じ込んでいたシミズです m002

ところが×2、このブログの仲間と細胞の構造について学んでいくと、
その動きは組織的な反応の連続であることに驚かされます。 Shocked
現代の組織論に通じるものがあり、現代人も細胞に学ぶところは多いのではないでしょうか?

そんなことを感じながら、今回注目したのが「微小管」です。
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(写真はコチラからお借りしました)

なぜ「微小管」なのか?
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2007年10月26日

多細胞生物はなぜ登場したのか?~高度化の戦略(後編)

前稿に続きます。

②保存だけを担う細胞=生殖細胞を作り出すことによって生殖負担がなくなった仕事細胞(体細胞)という専門細胞を作り出し、生命体の体機能の高度化を担っていくことが可能になったのです。

なぜそんなことが言えるのか?②の部分を解説していきます。


生物の最大の課題は種の保存です。生も死も種を保存する為に存在しています。そして種を保存していくには生殖、さらに生存し続けいていく為の摂食が最大の課題となるわけです。
生殖と摂食この2つの課題をバランスよくこなしていくことが生物に求められるのです。
つまり単細胞から多細胞の歴史とは単純化すれば保存細胞と仕事細胞の分化史と見て取れるわけです。
先の単細胞の事例で報告したように生殖というのは生物にとって最大の課題であり最大の負担でもあります。通常であれば生殖機能をどんどん特化した種が進化した生物と考えがちですが、実は反対なんですShocked (一部昆虫や植物などそのように進化した種もありますが)


単細胞から多細胞へ変化していく過程とは体細胞を担う仕事細胞と生殖器官を担う保存細胞に役割分化したことが始まりなのです。


細胞分裂の分化史(なんで屋劇場資料より)
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いよいよ佳境に!
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多細胞生物はなぜ登場したのか?~高度化の戦略(前編)

Very Happy お待たせしました。前回のないとうさんの減数分裂の意味に続いて第2回、今日は多細胞生物への変遷を見ていきます。

単細胞生物(真核細胞生物)は刻々と変化する外圧環境に適応する為に少しだけ変化させて変異体を作り出す方法、同類他者=変異体を「確実」に、かつ「安定」して生み出すことに成功しました。


その為に生み出されたのが減数分裂というややっこしい細胞分裂の方法です。ある時は単純分裂、ある時は減数分裂、またある時は群生によって共に生き延びるといった、同じ生物なのに外圧の状況によって分裂方法を変える事でたった一つの細胞でもさまざまな環境に対応して生き延びようとしてきました。このように単細胞とはさまざまな課題を全て自ら担う万能細胞として存在していたのです。単細胞えらい! Shocked と思った人も多いと思います。しかしちょっと待ってください。 Cool


実は全てを担う万能細胞は仕事をこなすのに精一杯の個人商店と同じで全然高度化していかないのです。 Sad 全てが中途半端なのです。 Confused またさらなる外圧が来たときにはついにその万能能力も力尽きて全滅 Crying or Very Sad という事態も迎えたかもしれません。このように常に厳しい環境下で精一杯生きていたのが単細胞なんです。えらいけど大変だったわけです。


多細胞生物への進化はその外圧の中で登場しました。歴史的には極端に外圧が高まった地球全体が凍結した全凍時代の23億年前に登場します。


では単細胞生物から多細胞生物へなぜ進化することができたのでしょう。

ポチッと押す前に考えてみてください。
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2007年10月25日

生活環~・植物編・~

%E7%94%9F%E6%B4%BB%E7%92%B003.jpg 生物の一生、ある個体が発生・成長(生長)し次の世代の個体を生じるまでをその生物の生活環(生活史)といいます。

多くの動物は有性生殖のみを行うので生活環は単純ですが、大部分の植物は生活環の中で無性生殖をする世代と有性生殖する世代を繰り返します。このため生活環は複雑になります。

このように、生活環の中で無性生殖をする世代と有性生殖をする世代が代わることを世代交代といいます。

植物の無性生殖は一般に胞子で行われ、胞子をつくり無性生殖をする個体を胞子体、配偶子をつくり有性生殖をする個体を配偶体とよびます。

胞子体の核相は複相(2n)で配偶体の核相は単相(n)です。
このように、生活環の中で核相も単相と複相が代わることもあります。これを、核相交代といいます。

植物の生活環は大きく分けて次の3種類があります。
以下に見ていきます。が、その前にポッチ m092 とお願いします。 m034
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2007年10月24日

安定して変異体を作り出す減数分裂→有性生殖システムが進化を促進した

07/10/21(日)のなんでや劇場<生物史から学ぶ自然の摂理④
有性生殖への道のり2>
のおさらいレポートをこれから3回に分けてお送りします。今日はその1回目、減数分裂の意味です。

世界には多種多様な生物がいます。この多様性を生み出しているのは、環境(≒外圧)の変化への適応の戦略・方法の違いといえます。DNA(≒遺伝子)の組み換えにより多様な同類他者(非自己)を作り出すことで、環境(≒外圧)に適応し続けてきました。
DNAの修復と組み替えが、生物の進化を推し進める原動力です。次代の子孫を残す際に必ず発生する『分裂』の時の、DNAの修復と組み換えが進化の源泉です。

初期生物は単純分裂でしか次代に子孫を残す事はできません。ランダムに発生する突然変異でだけ、変異体を次代に子孫を残す事ができます。

この後の真核単細胞生物では、単純分裂だけではなく、「減数分裂」と「接合(受精)」によって、同類他者=変異体を「確実」に、かつ「安定」して生み出すことに成功しました。意図的に「安定」的な「変異」をつくり出すシステム=有性生殖システムを生み出したのです。この減数分裂(と接合)の仕組みが、その後の多細胞生物への進化に決定的な位置を占めています。


それを細かく見ていきましょう。


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2007年10月20日

なんでや劇場「有性生殖へのみちのり」直前復習~減数分裂という不思議

なんでや劇場を明日に控えて、直前復習をしておきたいと思います。


前回のなんでや劇場のミソは既にNANNOKIさんが投稿して下さっています。


原核単細胞から真核単細胞に進化を遂げた事によって、真核単細胞は多様化した各組織の統合と、その仕組みを正確に分裂させ子孫を残す必要に迫られます。そこで獲得した仕組みが有糸分裂です。有糸分裂によって真核単細胞は原核単細胞に比べて格段に変わらない事を獲得することができました。
しかし・・生物とは変わり続けることも同時に求められています。栄養枯渇時や環境悪化時には変わる必要がある。そこで獲得した仕組みが合体です。そしてその合体した細胞がお互いの遺伝子を少しずつ組み換えて少し変化した細胞を作り出す仕組みが減数分裂です。


そこで、減数分裂の仕組みについて復習しておきましょう。(以下は東京医科歯科大学のHPからの引用です。)

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2007年10月18日

ゲノム変化

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ヒトゲノムは、約30億塩基対のDNAからなる。大腸菌ゲノムが約480万塩基対であるのに対し、桁違いに大きい。初期生命体のゲノムが大腸菌と同サイズだったとすると、ゲノムサイズを35億年で約1000倍にしたことになる。

種の形態変化は、ゲノム構成の変化によってもたらされる。では、ゲノム自体はどのように変化するのだろうか?

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2007年10月05日

細胞は動く

細胞にはさまざまな形態があり、一定のかたちを保っていますが、全くかたちを変えないわけではありません。
例えば、赤血球は形を変えて血管の中を移動していくし、マクロファージはアメーバのように仮足を出して細胞の隙間を動いていきます。
ほかにも鞭毛や繊毛を動かして移動する細胞(生物)もいます。
また動物の場合は、筋肉細胞の収縮運動によって、自由に動きまわることができます。


こうした、細胞が動くしくみ、生物が動くしくみは、どのようになっているのか、その機能は進化史上いつごろ獲得されたのか
・・・キーポイントは細胞骨格にあります。



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2007年10月04日

ヒドラの有性生殖

こんにちは Very Happy シミズです。

生物オンチだった僕ですが、
種を残すための「生殖」というシステムの奥深さにすっかり惹きこまれてしまいました。

ところで、ブログの仲間と生殖の進化の過程を追究しようと海綿動物から脊椎動物の生殖の流れを追っていくいと、興味深い生殖様式をもつ動物に出会いました。

それは・・・ Shocked

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ヒドラの有性生殖の続きを読む

2007年10月02日

卵子と精子に分かれたのはなんで?

細胞の進化は生殖細胞体細胞に分かれてゆきます。

生殖細胞の接合は、初めは同形配偶子という性差のない生殖細胞どうしが接合するものでした。
そのうちに、卵子精子という異形配偶子が接合するというように進化してゆきます。

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<ムチモの異形配偶子:NHK高校講座「生物」より引用>


今日は、なんで卵子と精子に分かれたのか?を考えてみます。
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2007年10月01日

ゾウリムシの仲間、繊毛虫類の大核と小核

ゾウリムシは小核と大核を持ち、小核が生殖核として遺伝子の保存の伝達を担い、大核が栄養核として日常的な代謝活動を担っています。ゾウリムシで、どの様に大核と小核が形成されたのかを推測するため、ゾウリムシの仲間である、せん毛虫類の大核と小核について調べてみました。

ちょっと見てみようと思われた方応援お願いします。にほんブログ村 科学ブログへ

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59.jpg83.jpg63.jpg
この画像は原生生物図鑑せん毛虫より転載しました


ゾウリムシの仲間、繊毛虫類の大核と小核の続きを読む

2007年09月30日

ゾウリムシの大核と小核の役割

以前、ゾウリムシについての記事がありましたが、今回は、ゾウリムシの大核、小核に焦点を当てて書いてみたいと想います Very Happy


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ゾウリムシの模式図 動画繊毛虫図鑑より引用
http://tdb.knaes.affrc.go.jp/tdb/outline.jsp


ゾウリムシは、真核単細胞生物であり、一つの細胞の中に比較的大きな「大核」と、それに付随する形で存在する小さな「小核」の二つの核を有しているのが特徴的です m026


それぞれの核の役割は、
大核・・・代謝に必要な情報を持ち、通常はこの核の情報により細胞は活動する。
小核・・・全ての遺伝情報をもち、細胞が生殖を行う時に遺伝情報を次の世代に受け渡す。


また、ゾウリムシの生殖方法も特徴的で、未熟な段階での細胞分裂による増殖以外に、成熟すると他のゾウリムシと接合することによって、有性生殖をするようになります m003


単細胞生物で「有性生殖」というのは、奇妙 m189 な気がしますが、ゾウリムシの場合、ひとつの細胞の中に大きさと機能が異なる二つの細胞核が備わっていて、小さい方の小核は、有性生殖を行う時のみ働く細胞核なので、生殖核ともいわれています Surprised


ゾウリムシは、有性生殖と多細胞化の起源をなすモデル生物として、以前から研究所の間では頻繁に追求されてきました。最近の知見をまとめてみましたが、その前に、いつものやつをお願いします Rolling Eyes
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2007年09月27日

「病気にならない生き方」は「自然の摂理」か

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今日は最近るいネットでも取り上げられている新谷弘実さんの「病気にならない生き方」から紹介してみたいと思います。(2007年09月23日・田野さんの記事より)

新谷氏の本に関しては、牛乳の弊害を巡って論戦が続いたり、ミラクル・エンザイム説がトンデモ視されたりと、ネットでも話題は尽きません。
 
出版から二年以上経って、いまだに彼の本が話題になるのも、三十万以上の臨床例に接したという類い希な経験が彼の主張を裏打ちしているからに他なりません。
 
そして、彼の言う「命のシナリオに耳を傾ける」という言葉は、「自然の摂理=生命原理」を学んで、人類としての生き方を見つめ直そうとする当ブログの方向性とも合致していると思います。
 
しかし…

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2007年09月15日

闘う遺伝子 Y染色体

Y染色体が性決定に重要な役割を果たしている、という事は有名ですが、このY染色体はかなり特徴的な働きを担っているようです。

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2007年09月08日

性ホルモンって何?

魚類の性転換や両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類等の性決定には、性ホルモンが密接に関わっています。
馴染みの深いところで言えば、男らしさや女らしさというものにも性ホルモンは大きく関わっています。
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<惑星探索機パイオニアに乗せられた男女の絵
ウィキペディアより>


そこで、今日は、性ホルモンの基礎知識について調べてみます。


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2007年09月07日

オスメス(性)決定の仕組み

人間にとってオスメス(性別)の分化は絶対的なものですが、生物界を見ると必ずしも性別の分化は明確ではありません。高等動物では、精子をつくるのがオスで卵子をつくるのがメスですが、原始的な生物では一つの個体で精子も卵子も作っています。

人間の性別が、性染色体=X・Y染色体で決定されていることは有名ですが、他の生き物ではどの様になっているのでしょうか。

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この画像は「沖縄GID集いの広場様々な性より転載しました。

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2007年09月06日

性転換のしくみ

今日は、先日エントリーの「魚の性転換(雌雄同体)」「魚類の性転換の事例」 につづき、もう少しつっこんで、性転換の仕組みを考えてみます。
主人公は、両方向の性転換魚オキナワベニハゼです。


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2007年09月05日

オスメス(性)分化と生物進化

オスとメスが交尾して子供が産まれるのが当たり前と考えてしまいがちですが、これまで見てきたように、動物には様々なオスメス分化と生殖方法があります。オスメスが分化していない雌雄同体や、オスメスが入れ替わる性転換、オスメスが交尾しない単為生殖などです。

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「この画像は朝日大学生命教育の窓性の分化と性の決定より転載しました」

様々なオスメス分化の様子を、生き物の進化にしたがって整理してみると、一つの明確な傾向を読み取ることが出来ます。続きを読む前にこちらもお願いします。
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2007年09月04日

単為生殖って何?

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単為生殖を行うシュモクザメ  BBC NEWS リンク先:http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/6681793.stmより引用】

今回は、単為生殖についてに記事を書いてみたいと思います。 tikara


じゃあ、さっそく、 『単為生殖って何?』から押さえてみましょう!!


単為生殖とは、本来は接合によって新しい個体を生じるはずの生殖細胞が、接合を経ることなく新しい個体を形成することを指します。


例えば、卵と言われるのは、精子が入って受精が行われることで発生が始まり、新たな固体へと成長するものなんだけど、卵が受精経ずに発生を始める例があり、このようなものを単為生殖と呼んでいるのです。


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2007年09月03日

魚類の性転換の事例

魚が性転換するって知ってた?
実は、魚はかなりの魚種(約300種)で、様々な雌雄同体現象が確認されています。
雌雄同体というのは性転換が可能なんですね。
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<映画のモデルとして有名になったカクレクマノミ、
クマノミ写真館より引用>


今日は、雌雄同体で性転換する魚の事例を調べてみます。
知れば知るほど、メスって何?オスって何?て考えさせられますよ。


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2007年09月02日

性転換と雌雄同体(魚類の性)

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※マングローブ・キリフィッシュ:画像引用元→The RivMar Webpage  


今日は、雌雄分化についてです。


『性』(オス・メス)はどのように決定されるのか?
そのとっかかりとして、魚類の性を中心に考えてみたいと思います。
以前このブログでも紹介されましたが、魚類の中には、「性転換」するもの、「雌雄同体」のものがいます。


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2007年08月31日

植物の進化と倍数体との関係 進化するにつれて2倍体期間が長くなる

ないとう@なんで屋です。

初期植物から現代の高等植物に至るまで、多種多様な植物が生まれ進化し続けてきました。

初期真核単細胞生物と言われるクラミドモナスから、コケ植物→シダ植物を経て、現在普通に見られる種子植物が生まれています。


人間を含めた動物は、普段は2n(DNAが2セット)細胞が寄せ集まってできた多細胞体として生活し、生殖の時には1n(DNAが1セット)細胞である生殖細胞(精子と卵子)を受精させ、次世代の成体を一から作ります。 つまり、2nの状態が長く、1nの状態は非常に短くなっています。


では、光合成をする植物はどうなっているのでしょうか?
今回は植物の進化の流れと、DNAのセット数との関係を扱います。

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2007年08月29日

植物はどうやって誕生したか?

当ブログで植物について最近議論が展開されています。

植物はどうやって誕生したのでしょうか?
まずは植物の定義をしてみます。一般的に言われている定義です。
「二酸化炭素を還元するための電子の供与体として水を用い、結果として酸素を発生する生物」

地球誕生から植物誕生まで、さらに現在の陸上植物はどのように誕生したのか?今日はそこに迫ってみたいと思います。 tikara

●さて、植物と言えば光合成。地球の大気の歴史を見てみます。(今日の資料は筑波大学生物科学系,植物系統・分類研究室さんのHPから借用させていただいています。)
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地球の酸素は藻類の30億年の歴史と共に増加してきたことがよくわかります。そして驚くべきことに陸上植物が誕生するまでには既に現在の酸素濃度は実現されていたのです。 Shocked

●さらにこのHPでは藻類の歴史を知る上で非常にわかりやすいカレンダーがありました。
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われわれは生物の中心は動植物であると考えがちですが,時間軸でみると,陸上の動植物の歴史は生命の歴史のわずか13%にすぎません。これに対して原核の藻類は30億年の歴史をもち,生命の歴史の8割近い時間を占めています。原核緑藻の発見以来,原核藻類の多様性に目が向けられつつありますが,30億年の歴史をもつこれらの生物は,現在わかっているよりもはるかに複雑な構成をもっているものと考えられます。

ではその藻類がどのようにして植物になっていったのか?えっ藻類は植物じゃなかったの?という声も聞こえてきそうですが、藻類は植物でもあり、厳密には原生生物に分類されています。
現在でも学説がさまざまでいろんな分類がありますが、細胞共生を植物の進化の根拠としたMargulisの5界説を紹介します。5kaisetu.jpg
では標題の藻類から植物への誕生のメカニズムを紹介します。

その前にいつものように、ご協力↓お願いします。
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2007年08月26日

多様性の指向とオス・メス分化

ヒトも含めて高等動物では、性は子孫を作る為の唯一の手段であって、性と生殖を切り離して考える事はできません。

しかし、本来、性は生物の増殖にとって必ずしも必要なものではありません。例えば、植物には地下茎やむかごなどで、無性的に増殖できるものが多く存在しています。
動物界でも、多細胞のヒドラは出芽によって子孫を作り、イソギンチャクや海産の蠕形動物は2つに分裂する事で増殖していきます。ミツバチやアリマキなどでは、オス無しの単為生殖が見られます。

また、単細胞生物では多くの場合、性と生殖は完全に分離しており、バクテリアは普通、無性的に分裂を繰り返す事で急速に増殖します。
このように一部の生物では、オスとメスが存在しなくても充分に生殖が可能なのです。

では、なぜオス・メス分化(性)が必要になってきたのでしょうか?

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2007年08月13日

多細胞生物の急進化~カンブリア大爆発~

RNAからDNAへ、原核細胞から真核細胞へ、一倍体から二倍体へ、無性生殖から有性生殖へ、単細胞生物から群体、そして多細胞生物へ・・・。現在まで継承される生存様式の基礎をほぼ獲得した生命は、約5億4千万年前に急激な多様化を開始する。現存する全動物種の原型が全て出揃った進化史上の一大イベント=「カンブリア大爆発」。その進化に要した期間は、わずか数百万年~1500万年という。

どのようにしてカンブリア大爆発は準備され、始まったのか?最近の『Newton』から紹介してみる(以下、枠囲み中の文章は『Newton別冊 最初の生命から哺乳類まで 「生命」とは何か いかに進化してきたのか』からの抜粋引用です)。

カンブリアの生物たち(左から、アノマロカリス、ハルキゲニア、ウィワクシア、ピカイア)
anomalocaris.jpg hallucigenia.jpg wiwaxia.jpg pikaia.jpg


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2007年08月06日

RNAはどうやってたんぱく質を作るの??

るいネットに、タンパク質合成におけるRNAの「仕事」という投稿がありました。
今日はこの投稿を使って、分かり易く「RNAのたんぱく質合成(翻訳)」を説明してみます☆


タンパク質合成に関与するRNAは、
mRNA=メッセンジャーRNA
rRNA=リボソームの中のRNA
tRNA=トランスファーRNA
と呼ばれる3つのRNAです。
(その他にも多様なRNAが存在しますが、今日はこの3つの役割を簡単に紹介します。)


それぞれが異なる役割を果たすのですが、
分かりやすくする為に、m君 Very Happyr君 Coolt君 nihi と置き換えて見ます。
DNAはたんぱく質合成に必要な情報がストックされているCD-ROM m258 みたいなものとして考えます。

タンパク質は、DNAというマニュアル m062 を使用しながら、
m君 Very Happyr君 Coolt君 nihi が協力する事で合成されています。


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2007年08月03日

分裂と生殖の秘密4:多細胞生物(動物)に進化し得たのが2倍体真核生物だったのはなぜ?(7/22なんでや劇場のまとめ)

 原始的な真核単細胞生物(ゾウリムシなど)は、それまでの単細胞生物と同様、細胞分裂(=無性生殖)と、減数分裂を伴う遺伝子組み換え(=有性生殖)の両方の過程を持っています。
 
それに対して、その後登場した多細胞生物(動物)は、真核細胞で成り立っていて、生殖は、もっぱら減数分裂を行う生殖細胞(=有性生殖)によって行います。
 
人類を含めた動物は、みな同じシステムを持っていますが、ではなぜ、こうしたシステムを持つ生物のみが進化し得たのでしょうか?
 
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2007年08月02日

7/22 なんでや劇場⑤ 真核細胞の登場後すぐに2倍体≒減数分裂が登場するのはなんで?

原核細胞から真核細胞への進化には、約16億年の歳月を要している(原核細胞の登場;35億年前、真核細胞の登場;19億年前(参考;原核生物と真核生物)のに、真核細胞の登場からすぐに2倍体の登場、そして減数分裂のシステムを獲得しているのはなぜなのでしょうか m052

まずは真核細胞の特徴をみてみたいと思います。

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2007年07月31日

7/22 なんでや劇場③ 細胞が分裂するのはなんで?

今回は原核単細胞生物から人類に至るまで、あらゆる生物に共通する基本的な機能である細胞分裂の秘密を探ります。


画像はウィキペディアより


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2007年07月28日

生命体の中で起きる水素結合とは

先日のなんで屋劇場は生物シリーズの第2回「分裂と生殖のしくみ」を扱いました。
深い内容で難しい Confused !という声もありましたが、自然の摂理を理解する上で避けて通れない生物の根幹部分が多く語られました。勉強意欲が湧いた人も多いと思います。その一助になればと今日から連続で6回、6人のメンバーでなんで屋劇場をトレースして行間を埋めていきたいと思います。


まず初回は水素結合について。
なんで屋劇場では生化学反応がなぜ多彩に可能になったのか?その秘密は水素結合にあると言われております。

>生命現象は複雑な分子間の巧妙な相互作用によっているが、水素結合はそうした相互作用を選択的かつ効率的に行う上で極めて重要である。生物中での微妙なコントロールの大部分がこの水素結合によっていると言っても過言ではない。水素結合は共有結合よりずっと弱いが、むしろこの弱くかつ方向性を持つという性質は生体内で次々とダイナミックにコトを運ぶ上で非常に都合のよいものである。水素結合とは生命の活動を支える結合と言える。~著書「暗記しないで化学入門(平山 令明氏)」から引用::::水素結合が生命体を維持するメカニズムとは?


さて生命体で水素結合がどのように役立っているか具体的に見ていきたいと思います。 Shocked

細胞の生物学さんのHPから「生命の科学的基礎」のページより生命体の水素結合について紹介していきたいと思います。

まず最初に、生命体とは化学反応の連続であるという認識をもってください。私たちの体の中はまさに小さな化学工場のように様々な化学反応が起きながら生存しているのです。


生物を構成している元素は、地球上の物質を構成している元素と何ら異なることはない。化学で学んできたこと、これから学ぶことが、生物学を理解するための基礎となる。化学の詳しいことは、化学科のおこなう講義や実習に任せることにして、ここでは生物学を学ぶために必要な、最低限のことを学ぶことにする。


このような書き出しで始まるこのページには生体に関る3つの水素結合が書かれています。   h2o2-207.gif

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2007年07月25日

精子や卵子と体細胞との違い?

私たちの体は、元をたどれば、精子と卵子というたった一個づつの生殖細胞が受精してできたもの。
それが60兆個もの体細胞に分裂して、私たちの体はできあがっている。
考えたら不思議ですよね。


精子や卵子といった生殖細胞はどのようにしてつくられるの?
一般の体細胞とはどこが違うの?

Sperm-egg.jpg
<受精の瞬間:ウィキペディアより引用>


これが分かれば、雌雄分化の起源についても手がかりが得られるかも知れません。
前の7/24のエントリーを受け、始原生殖細胞がどのように精子や卵子になってゆくかから考察してみます。


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2007年07月23日

生殖細胞と体細胞の分化(粘菌の場合)

もともと、生物が単細胞から多細胞に進化していく過程で、細胞は専門分化し多様な細胞が発達します。その中でも一番最初に分化した細胞が、生殖細胞です。体細胞と生殖細胞が分化する仕組みはどうなっているのか、原始的な生物である粘菌で調べてみました。


まずは、粘菌の基礎知識。粘菌はアメーバー状の単細胞で細胞分裂を行っていますが、栄養状態が悪くなると単細胞同士が集まり、集合体をつくって移動し、さらに子実体と呼ばれる植物のような形態となり、胞子を作ります。これを生活環と呼んでいますが、単細胞から多細胞へと変化し、さらに多細胞が体細胞と生殖細胞(胞子)に分化するのです。

nenkin_a.jpg
この画像は粘菌惑星より転載しました。

もともと、同じような単細胞であった粘菌が集まって、どの様に生殖細胞と体細胞に分かれていくのかその仕組みはどうなっているのでしょうか。興味のある人は応援をお願いします。
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2007年07月22日

ボルボックスの不思議

vol1.jpg
※図版引用元:水中微小生物図鑑「ボルボックス」


ボルボックスは、池や川、沼、田んぼなどの淡水に見られる緑藻の一種です。
細胞が集まって球形の群体を形成する生きもので、直径は1ミリにも満たない大きさですが、数千個の細胞が、ゼラチン状の基質の表面に集まっています。


単細胞生物が集まってひとつの個体のような集合体をつくっているものを細胞群体といい、単細胞生物と多細胞生物の中間的な生物と考えられています。


このボルボックスは、単細胞生物から多細胞生物へのあゆみ、生殖細胞の分化、無性生殖から有性生殖へのあゆみを考える上で、たいへん興味深い生きものです Rolling Eyes
(進化史のモデル生物としてよく研究に用いられています)


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2007年07月19日

真核生物誕生の鍵をにぎる原始植物!

日本における真核生物研究の大変興味深い成果を紹介します。

真核生物誕生の鍵をにぎる原始植物「シゾン」のゲノムが解読完了

より転載(一部中略)

 2004年4月、「最小の真核生物」といわれる原始的な植物「シゾン」のゲノムが、日本独自のプロジェクトにより完全解読されました。約20億年前に誕生したと思われるシゾンは、現在の地球で繁栄を遂げているさまざまな真核生物の起源にあたると考えられています。プロジェクトを推進した立教大学の黒岩常祥先生にお話をうかがいました。

schyzon_fig.gif

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2007年07月18日

進化論の変遷 その2

こんにちは、今日は6月14日の記事に続けて、「進化論の変遷 その2」を投稿したいと思います。
前回は、ダーウィン以前の進化論から、ダーウィンの進化論までを扱ったので、今回はダーウィン以降の進化論~総合説を扱います。

sizentie9endou-1.jpg
写真は、メンデルが遺伝実験を行ったエンドウマメ

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2007年07月09日

飢餓外圧への適応、同類合体(接合)及び生殖の登場

久しぶりのエントリーです。

「二倍体の登場」と重複しますが、真核生物段階で、外圧の高まりに対し、同類が合体することで外圧を凌ぐ過程から、生殖と二倍体真核生物が登場したという展開をしている研究者が、団まりな女史である。

「生物の複雑さを読む・階層性の生物学」(団まりな著、1996年2月平凡社発行)から、栄養飢餓状態から接合による二倍体の登場、一倍体・二倍体の両生活サイクルをもつ場合の栄養飢餓状態と接合・減数分裂を紹介します。


まずは、一倍体真核生物、クラミドモナスの接合

有性生殖は、しばしば外部環境の寒冷化や、乾燥や、栄養源の枯渇などの悪条件と結びづいて起こる。この点に着目したのJones(R.F.Jones)は、クラミドモナスの同調培養の系から窒素源だけを取り除いてみた。温度も光もその他の栄養源もすべて同じ条件で、窒素源だけなくなった刺激に遭遇して、クラミドモナスたちは数時間以内にいっせいに接合してしまった。窒素源がないことは、たんぱく質を作る素材がないことを意味する。温度の低下も、乾燥も、結局は化学反応過程(代謝)を抑えるのであるが、体制の簡単なクラミドモナスたちのこの明解な反応は、細胞がたんぱく質合成の障害にいかに敏感であるかを物語っている。
接合してディプロイド(二倍体)となったクラミドモナスたちは、さっそく固い殻を分泌し閉じこもってしまう(図4-1)。二匹が協力して悪循環に耐えるためと考えられる。当初の原始的な接合過程では、細胞たちは核まで融合させず、二核のままとどまったかも知れない(メイナード・スミス、1978年・性の進化:マーギリス&セーガン、1986年・性の起源:佐藤七郎、細胞進化論・1988年)。必ず同種の細胞同士が接合したか、また、いつも必ず二匹であったかどうかも分からない。当時のハプロイド細胞(一倍体細胞)は、まだ出現して間もなく、原核細胞時代の融合の記憶も新しかったであろうし、お互いの識別能力もまだ十分に発達していなかったと考えられる。かなり無差別に融合できた可能性がある。
いずれにせよ、たんぱく質合成が脅かされる環境下で二匹(以上?)が細胞質を出し合って協力することは、単独で休眠するそれまでのやり方に比べて、微小な生物たちの生き延びるチャンスを拡大したに違いない。
こうして生き続けていくうちに細胞メカニズムも次第に洗練され、同種の細胞を確実に見分け、染色体を混合するかたちでの接合が定着したのであろう。そしてついには接合を支配する遺伝的メカニズム(雄雌)が出来上がっていったと考えられる。



setugou001.JPG
同書の<図4-1 クラミドモナスの生活環>から転載

ふだんハプロイド状態で栄養生活を営んでいるが、外気の冷却、乾燥、栄養源の枯渇などの環境条件の悪化に対応して二匹が合体(接合)してディプロイド状態に変わる。しかし、こうして生じたディプロイド細胞(接合子)は、直ちに硬い殻を分泌して閉じこもってしまい、その状態で環境条件の改善を待つ。そして、環境条件が良くなると、彼等は殻の中で減数分裂を行ない、四匹のハプロイド細胞となって殻を破り、ふたたび外に出て栄養活動を再開する。

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2007年07月07日

有性生殖と遺伝子の多様性

mimov2.gif減数分裂動画(東京医科大学Genetics Study Groupより)

これまで見てきたように、生物が増える方法には無性生殖と有性生殖があります。無性生殖の場合は単純にもとの細胞のコピーを作る体細胞分裂により行われており、有性生殖は多様な変異をもった新たな子孫を生む生殖細胞をつくる減数分裂という過程を経て行われています。

同じ細胞分裂という名前ですが、そのときに遺伝情報を担っている染色体がどの様な動きをしているかを見ると大きな違いがあります。そこに生命の多様性の秘密があります。

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2007年07月06日

ゾウリムシの不思議

zouri1.jpg
※『ゾウリムシ』図版引用元:水中微小生物図鑑


今日は、有性生殖へのあゆみのなかで、変わり者の生物ゾウリムシについてです Shocked
ゾウリムシはその名のとおり、草履のような形をした原生生物(真核単細胞生物)です。


ゾウリムシは、基本的には細胞分裂=無性生殖によってどんどん増え、遺伝的に全く同じ個体のクローン集団を作ります。しかしある程度分裂をくり返すと、それ以上分裂できなくなり、すべての細胞が死滅してしまうそうです。
(分裂回数は種類にもよるが、約700回程度が限界といわれている)


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2007年07月05日

有性生殖のあゆみ

yusei1.jpg
※『アオミドロ』図版引用元:理科ネットワーク 素材リスト


大腸菌や酵母菌って不思議な生き物ですね(生物の世界って奥が深い・・・ Shocked
さて本日は、無性生殖から有性生殖へのあゆみについてです Rolling Eyes
有性生殖とは・・・からだの一部に生殖細胞(配偶子)ができ、2つの配偶子の合体によってできた細胞から新個体ができる生殖法。動物(ヒト含む)の受精はもちろん有性生殖です。


有性生殖(→雌雄分化)は、生物史上の画期的大進化であり、その後の生物多様性と進化を推進する、極めて重要なしくみとなりました。  


この有性生殖の原初的形態は藻類の接合あたりにあると考えられています。


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2007年07月01日

二倍体の登場

生物は一倍体から二倍体へ進化しました。
二倍体への進化は、無性生殖から有性生殖への進化に深く関係しています。
今日は、二倍体の登場について考えてみます。
chlamy.jpg
<一倍体細胞の例:クラミドモナス>

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2007年06月28日

光合成生物の大繁殖

前回の『光合成生物の誕生』に続けて、光合成生物、特に酸素発生型のものについて考えてみたいと思います。

酸素発生型光合成生物であるシアノバクテリアは27億年前に大繁殖しています。
この大繁殖によって、大気中の酸素濃度が増加していくのです。

今回は大繁殖の原因とその影響をみてみたいと思います。

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2007年06月27日

光合成生物の誕生

46億年と言われる地球史前半の20億年間、地球は低酸素で細菌だけの世界だったらしい。
最古の生命の痕跡はグリーンランドの岩石中に残された38億年前の有機炭素といわれています。

そして、約36億年前のオーストラリアの岩石中からは細菌化石が見つかっており、この細菌は酸素発生型の光合成を行う現生のシアノバクテリア(ラン藻ともいわれる)と似た形をしています。
参考書籍;『生物の科学 遺伝 別冊12号』より

光合成生物はどのように誕生したのでしょうか m052

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2007年06月26日

膜タンパクこそ最初の認識機能 膜タンパクの様々な働き

初めまして!新しく参加させて頂いた ないとう です。

細胞膜(生体膜)は、細胞を形作っているだけでなく、真核細胞の各小器官(ミトコンドリア、リボゾームなど)を包み込んでおり、各小器官同士でのエネルギーや情報の授受に大きな役割を果たしています。

この生体膜は、膜そのもの作るリン脂質の中に、タンパク質が埋め込まれたような構造をしています。リン脂質の部分は水や疎水性分子は通しますが、生体維持に必ず必要となる糖類やアミノ酸、イオンは通る事はできません。この糖類、アミノ酸、イオンの通り道がタンパク質(膜タンパク/担体)です。


この生体膜、その中でも膜タンパクが持つ『選択的透過性』が、人間の意識にも繋がる「認識機能」の原点と言えます。

1%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%86%9C%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0.jpg
http://material.miyazaki-c.ed.jp/ipa/cg_seibutusikumi/saibou/tasaibou/a-123.jpg



原核単細胞生物⇒真核単細胞生物⇒真核多細胞生物という進化の流れの中で、膜タンパクも高度な認識機能を持ったと考えられます。

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2007年06月20日

生物史を読み解く為の 素人による用語集

最近 このブログでも扱われ始めた生物史ですが、????という方も多いのではないでしょうか。そもそも用語がわかりにくいですよね。 m002 m002

そこで、今回は、生物史に登場する基本的な用語を調べてみました。

ちょうどし知りたかったんだよね m001 という方はポチっと押して続きをどうぞ m026
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2007年05月24日

視野の変化と集団形成

視覚については、過去「原猿→真猿、視覚機能の進化」などでも記載されていますが、今回は視野の変化と集団性について扱ってみたいと思います。

初期霊長類の体重はわずか数10グラム程度で、木々の細い枝先にしがみついていました。
手は小さく、物を掴むのに適しており、眼は大きく、前方を向いており、網膜の中心部には光受容体がびっちりと並んでいます。

このような前を向いた眼と集団化にはどのような関係があるのでしょうか?

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2007年04月25日

性淘汰と性闘争本能

性闘争を理解するために、ダーウィンの性淘汰に立ち戻って考えてみたいと思います m030
ダーウィンが1871年『人類の起源』で展開しているのが性淘汰の理論である。
性淘汰(せいとうた)は、異性をめぐる闘いを通じてある形質が進化して行く現象である。クジャクやシカのように雌雄で著しく色彩や形態・生態が異なる動物について、その進化を説明するためにチャールズ・ダーウィンが提唱した。

一つの種に於いて、ある性(殆どの場合は雌)の個体数や交尾の機会はもう一方の性よりも少ない。それゆえ、交尾をめぐる個体間の争いが進化をもたらす。

性淘汰は、自然淘汰(生態系に於けるニッチ獲得をめぐる争い)とは異なる。自然淘汰は性別・年齢を問わず、個体の全体的な状態によってもたらされるからであり、また性淘汰によって進化した形質の多くは装飾的であまり実用的な物ではない。ただし、性淘汰を自然淘汰に含める事もある。
(『ウィキペディア(Wikipedia)』;性淘汰より)

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2007年04月14日

実は触覚って重要!?

オキシトシンの話題が何度か出ていますが、今回はオキシトシンが分泌されることが確認されているスキンシップ(触覚) m041 m042 について書いてみようと思います。スキンシップ(触覚)によって安心感が得られることはたぶん殆どの人が実感できるところだと思いますが、一方で「触覚」って普段あんまり意識していない人が多いのではないでしょうか? m109

JM1.jpg
画像はコチラからお借りしました。

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2007年03月12日

授乳が排卵抑制するメカニズム解明 ~最近のニュースから~

こんにちは 。清水です。

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(この画像はこちらのサイトからお借りしました)

母乳をあげてる期間は月経が再開しない
という話をどこかで聞いて(読んで?)、♂の僕としては体のメカニズムに非常に感心した覚えがあるのですが、それに関連するニュースを見つけました。

「授乳が排卵抑制するメカニズム解明」名大グループ、ラットで実証(3/9 中日新聞より)

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2007年02月03日

チンパンジーは人類に進化するのか?

人類とチンパンジーのDNA構成の違いはたったの1~2%だそうです。
98~99%が同じDNA構成なら、チンパンジーが人類に進化する日はそう遠くないのか?などと思ってしまいます。幼児並の知能を持つチンパンジーが居ることを考えると、更に知能を高めるトレーニングを行えば小学生並みの知能、中学生並みの知能、高校生並みの知能と、どんどん進化させ人間に限りなく近い知能を持つチンパンジーがいずれ現れるのかな?と思ってしまいます。

生物の進化には2種類の進化があり、外的要因の進化(環境に適応する為の進化)と突然変異による変化(先祖返りなど、逆境状態からの進化)があるとされています。猿から人間への進化は、これまでに述べられたように、木に登れなくなった猿が過酷な逆境を乗り越えて生き残ったことをきっかけに人類へと進化を話したのであり、数百万年にわたる後者の進化過程の繰り返しによってなされた結果です。
トレーニングは外的要因の変化程度の進化過程でしかない為、チンパンジーを幾らトレーニングしても残念ながら人類へ進化させることは難しいようです。

一方で、「人類は進化するのか?」
そんな疑問が湧いてきます。
SF小説的な発想ですが、人類が宇宙へと進出したら新たな進化が始まるのでは?スペースチャイルドが進化した人類を生み出すのではと考えてしまいます。これまではSFの世界・空想の世界のことだった話が現在では現実の話になってきています。さすがにいきなり人間とはいかないので、まずはメダカで実験が行われているようです。

詳しくはこちら
http://www.justsap-me.org/stars/research/experiment.html

2007年01月21日

人類の味覚は共認回路!?

味覚はなんの為にあるか?
味覚について詳しく書いてある「ビジュアル生理学」さんからいくつか抜粋します。

■人間の味覚機能はどのように発達してきたのでしょうか?まずはメカニズムからお勉強。
味覚機能に辛い、酸っぱい、甘い、苦いの4つの機能があります。舌の部分によってそれらを感じる位置が決まっており、概ね甘さは先端、酸っぱさ、辛さは舌の横、苦さは舌の奥で感じるようになっています。
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■また味覚を感じるメカニズムは舌にある味蕾に唾液とともに食物を運びそこから神経回路に伝わっていきます。ビジュアル生物学さんによると・・・


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2007年01月20日

「母は強し」の生物学的根拠

雅無乱です。


日経サイエンス2006年4月号22頁~に掲載されていた「子供の世話をする理由は、単にそれが気持がいいからなのかもしれない。」によると、ラットの実験で、おもしろい結果が出ているので、今回はその記事を紹介します。


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    <オランウータンの親子>


妊娠を1~2回経験しているラット(以下「母ラット」)が、同年齢の未婚ラットより、危険を冒して餌を捕る実験において、はるかに優れた能力を発揮したという。


また、J.Wartellaによると、未婚ラットなら緊張と不安で身動きができなくなるような状況でも、母ラットはしきりと状況を調べようとする。その時、母ラットの脳の中では、ストレスと感情を制御する海馬CA3領域扁桃体基底外側部の2箇所でニューロンの活性が低下し、恐怖やストレス反応が軽減されているらしい(C.H.Kinsley&K.G.Lambertの報告)。


さらに、学習や記憶能力に関わる海馬CA1領域は、妊娠中の長期にわたる高濃度の女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)に晒されると、神経細胞の突起棘密度が高まる(神経が繋がりやすくなる=賢くなる!)ことが分かった(G.S.Sandoz&R.Trainer&P.Quadrosの実験)。


おまけに、出産時に子宮の収縮と母乳の分泌を促すホルモン、オキシトシンは、脳の海馬に影響してニューロン同士の長期的な結合を促進、その結果、記憶と学習能力を格段にアップさせる(K.Tomizawaの実験)。向上した能力は、授乳後も永続し、なんと、老化による神経の変性に関与しているタンパク(アミロイド前駆体)の蓄積が少ない(つまり脳が老化しにくいことも証明されている(J.D.Gatewoodの実験)。


以上はラットによる実験結果。


じゃあ、人間ではどうなんだろう?


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2007年01月19日

派手な姿は強者の証拠!?

ここのところ、ホルモン・免疫・副甲状腺等の人類の免疫機能、内分泌系機能、そして脳の分析記事が続きましたが、今回は、再び生物に戻って追求したいと思います。今回のテーマは「雌雄の肉体的特色」です。

一般の生物ではメスはむしろ地味な姿で、発情期の視覚的アピールを性闘争の手段としているオスの方がずっと派手だ。このことからも、真猿そして人類のメスの特殊性が分かる。(1月9日 『「性的存在」へと肉体改造を果たした、真猿のオンナ』s.tanakaさん)

確かに一般生物では、雌は地味な姿をしていることが多いです。中でも孔雀などの鳥類では、雄は非常に派手 m034 であるのに対し、雌は地味。このような違いは、魚類の段階から既に存在しており、例えばグッピーやベタと言った熱帯魚では、雄は凄く派手でカラフルだけど、雌は非常に地味です。

mz_vol2_7.jpg
66.jpg
ベタ(ショーベタ:改良品種)のオス(上)とメス(下)


哺乳類では、ライオンやシカ、セイウチやゾウアザラシ等が雄が非常に派手 m034 で、見た目ですぐに区別が付きます。

3.jpg
立派なオスシカの角


なぜ雄が派手 m034 なのか?
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2007年01月15日

アレルギー発症の原因は、外圧の低下(潔癖症)にあり。

今回は、免疫機能とアレルギーとの関係を調べてみました。

allergy.jpg

http://www.mukokyu.com/allergy/index.htm m119 画像をお借りしたサイト

生物進化にとって、免疫機能の働きはとても重要な位置を占めています。

免疫機能はどうやって獲得したの?
でも紹介されていますが、

東京都神経科学総合研究所
免疫、その功罪
(以下、引用は全てこのサイトからのものです)
によると、

私たちの体にはおそらく100億種類もの抗原受容体を持ったB細胞が存在することになり、この数でほぼ一生涯に出会うすべての抗原に対応できるものと考えられています。

さらには、個体ごとの持つ抗体に加え、人類集団が多様性を持つ中で獲得、保持されている抗体を掛け合わせると、種としての免疫機能はものすごい適応力を持っている事になります!

しかし、最近はその免疫機能の不全現象が様々なところで見かけられるようになってきても居るのです。

具体的にどのような症例が該当するかというと、
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2007年01月03日

聴覚は同類を対象に進化した

共感機能を獲得した真猿においては、同類圧力を「どうする?」から、「共感機能をより強固に作動させる」=「同類(仲間)の表情を読みとる」ために色覚を進化させたように思います

 進化に方向性は無い、という認識が進化学では主流のようです。しかし、視覚機能は外圧に適応するため共感機能(共認機能)という最先端機能に収束統合(進化)した、と考えることができ、そこからさらに「生物は外圧適応態である」という極めてシンプル、かつ潜在思念にも符合する構造認識を導き出すことができます。

では、昨日の視覚機能の進化に続いて、聴覚機能の進化に関する仮説を紹介します。

聴覚は同類を対象に進化したの続きを読む

2007年01月02日

色覚の進化は外敵認識の必要からか?

原猿から真猿の進化において、新しい視覚機能を獲得します m034
その機能が『立体視の進化』『眼窩の進化』『色覚の進化』であったことは「原猿→真猿、視覚機能の進化」でも紹介されています。 m062


その中でも『色覚の進化』とは

樹上という第4世界を手に入れ、夜行性から昼行性に変わりました。それまで、外敵から逃れる為、暗闇に紛れ、夜行性だったのが、安全な環境を手に入れたことで、昼行性も可能となったわけです。光のある環境では色を識別できた方が、餌や外敵認識に有利です。モノクロの世界からカラーの世界へ進化したのです。

この『色覚の進化』こそ、猿・人類の進化に大きな影響を与えたのはではないでしょうか m052


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2007年01月01日

「生物とは何か?」「進化とは何か?」

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「生物とは何か?」「進化とは何か?」です。

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2006年12月20日

哺乳類のオスメス分化 ~オス・メスを決定づけるのは?~

「オス・メスを決定付けているのは?」
と問われると
「性染色体!」
と生物史・進化史になじみの薄い方は思わず答えてしまうのでは?
(もしかして生物オンチの筆者だけ??? m108


実は…
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(写真はライオンのオスとメス)


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2006年12月19日

生き物はなぜ死ぬのでしょうか?

タイトルの表題は、誰もが一度は考えたことがあるんじゃないかな~ということで、今回は生き物の死についてレポしてみたいと思います。 m043


現代人的な価値観だと、死ぬこと m252 は怖いものとか悪いものとか捉え勝ちですが、生物が死ぬことは、進化するために欠かせない適応可能性なのです。 Shocked


「死なくして進化なし」なんですね~。


続きを読む前にポッチとな!!
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2006年12月17日

無性生殖から有性生殖へ

雌雄分化の起源を探るうえで、無性生殖から有性生殖への分かれ目を調べてみました。その起源を遡ると、約12億年前の珪藻類あたりまで遡るようです。
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2006年12月16日

どうして生き物にはオスとメスがあるのか?

生物が最初にオスとメスに分かれたのは、約10~15億年前頃に遡るといわれます。

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「藻類の有性生殖 模式図」 画像引用元:国立科学博物館 微小藻の世界 


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2006年11月28日

もっとも強い不全を抱えた生物がもっとも進化した(新しい機能を獲得した)。

どうも、雅無乱です。今日はNHKの科学番組の話。

一昨年放映されていたNHKスペシャル『地球大進化 46億年 人類への旅』http://www.nhk-book.co.jp/magazine/special/index_earth.htmlは、我々の「ご先祖様」の進化の歩みを追っていく番組だった。
book03_img.jpg

この番組を見て、強く印象に残ったことがある。


それは、このエントリーの題にあるとおり「その時点で最も適応できていない、周囲に比べて著しく立ち後れた生物ほど、次の次元の新機能を獲得することにより複雑化・高度化してきた」という事実だ。


例えばこんなこと…


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2006年11月04日

哺乳類の性闘争本能と内雌外雄2

前回の性闘争=縄張り闘争の本能を強化に続いて、哺乳類の内雌外雄についてみていきたいと思います。

前回のおさらい

哺乳類は外敵闘争の必然から性闘争(=縄張り本能)を激化させたと云えますが、メスはそれに同時に「安全な出産・育児と十分な食料確保」という期待 強者選択本能を強化していき、更に、オスの成体後の性闘争=縄張り闘争の本能を強化していったのです。

では、この性闘争本能の強化と内雌外雄にはどのような関係があるのでしょうか m052

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2006年11月02日

進化とDNA変異について

生物の形態(かたち)や機能をみて行くと、進化とは、形態の基本構造を基盤にしながら、その先端部分を変化(変異)させて行っている。

例えば、脊椎動物を、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類とみて行くと。

魚類段階で、頭部(口、エラ、眼と鼻、脳)、胸部(前鰭、心臓のある部分)、腹部(消化器や生殖器がある部分)、尾部という大きな体節構造ができあがる。呼吸様式はエラ呼吸。

両生類の成体は、頭部(エラを失う)、胸部(肺ができ、前鰭が前肢に転換)、腹部(後鰭が後肢に転換)が地上生活に適応するために、大きく変化している。尾部は消滅する。呼吸様式は肺呼吸と皮膚呼吸に転換。

爬虫類と鳥類は、頭部、胸部(鳥類では前肢が翼に転換)、腹部の変化は少ないが、完全な肺呼吸を行う。(爬虫類のうち、蛇は四肢を失っているが。)
哺乳類は、頭部、胸部、腹部の器官種類は、爬虫類・鳥類とほぼ同じ。完全な肺呼吸を行う。
爬虫類・鳥類と哺乳類では、殻のある受精卵から子供が生まれるのか、雌の胎内で胎児が成長するのかで、大きな違いがある。

このように、生物は、一旦獲得した形態や機能原理の元に、直面した外圧に適応する、先端部分を転換して、進化していっている。

例えば、水中生活の魚類から、地上生活の両生類への変化(地上という外圧適応)で、先端機能(形態)の組み換えが大幅に行われている。

一方で、進化=形態(機能)転換 は、遺伝子(真核生物以降はDNAが主に担っているが)として、固定されている。

つまり、鳥類の受精卵にある「遺伝子=DNA情報」が、受精卵を、嘴の尖った頭部、翼を持った胸部、後肢を備えた腹部という形態をつくり上げ、鳥の雛を誕生させる。

では、真核生物から始まる、遺伝子=DNA情報の、原理獲得とその変異という構造が存在する筈である。

確かめられているものに、眼の進化がある。

単細胞段階で、眼点といわれる光を感知する場所があり、この眼点という構造(機能)が、延々と多細胞生物まで引き継がれている。

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2006年10月30日

哺乳類の性闘争本能の強化と内雌外雄1

性闘争本能の強化を考える上で、まずは進化過程(適応過程)と同時にみる必要があります。
るいネットの投稿『哺乳類の性闘争本能』が参考になると思われますので、編集、抜粋しながら見ていきます m030

卵産動物が一般に大量の卵を産み、その大部分が成体になるまでに外敵に喰われることによって淘汰適応を実現している。


卵生動物の場合には外敵闘争(種間闘争)などの自然淘汰を生き延びたものが適者という事になるます。 tikara
つまり、卵生動物はこのような淘汰適応を受けて、次世代を担える=子孫を残せる適者(=強者)を選別しているのです。 m109


では、胎生である哺乳類はどのように適応してるのでしょうか m052


もっと続きを読みたい m049 と思った方は
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2006年10月27日

進化の仕組み~環境変化と遺伝的変異をつなぐ仕組みとは

BIOLOGICAL JOURNAL では人類へと至る進化史をシリーズでお送りしていますが、今日は、そもそも進化≒生物多様性はどのようにして生み出されているのか、という進化の仕組みに関する最新研究動向についての情報をお届けします。


以前の記事にもあったように進化の一翼をDNAの遺伝的組替え(遺伝的変異)が担っていることは確かなのですが、では、環境変化と遺伝的変異とをつなぐ仕組みはどうなっているのでしょうか?


理化学研究所で遺伝システム制御研究室の准主任研究員を務める太田邦史さんは、この疑問に答えてくれています。以下ニュースソースは日本が遺伝子研究において世界に誇る理化学研究所がホームページ上で公開している理研NEWS2006年7月号


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2006年10月26日

有性生殖について(起源~人類まで)

今日は簡単にサイト紹介です。図解入りで見やすいサイトだと思います。

詰め込みすぎて散漫という印象をもたれる方もいるかと思いますが、有性生殖の全体を俯瞰するにはいいんではないか、と思って紹介してみます。

ページ内にリンクがぺたぺた貼ってあるので、興味を持ったところからネットサーフィンしてみてください。

m137 http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textlife/lifetop.htm

(上記は「生命科学基礎C」より。)

脳や神経についての記述もなかなか充実しているようなので、みてみても面白いですよ。

詳しい内容については、また後日、考察してみたいと思います。
簡単ではありますが、本日はこれにて^^)/~

2006年09月15日

遺伝子と突然変異☆

こんにちはぁ m005
遺伝子って、ずーっと興味はあったけど、難しそぉー Confused なイメージがあって深くつっこむことはなかったのです。。。が、注目サイトに紹介されていた、遺伝子の部屋でちょっと勉強してみましたぁ m057 m057

するとすると、すっごぉ~~~く面白い nihi というか、このサイト、ややこしいところには必ず画像とかを交えて紹介してくれるので、素人の私にも分かりやすかったです!!オススメなので是非とも見てみて下さい m020

では、前置きが長くなってしまいましたが、今回はその中で私がすご~く面白い!!と思った部分をご紹介します m118 (文章だけでは分からないかもしれないので、リンク先に飛んでもらって、画像と一緒にご覧下さい m208

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2006年08月14日

「進化の袋小路」の謎(繁栄を誇った生物はなぜ絶滅するのか?)

B0000001.jpg

ウィキペディアのページに、マンモスアイルランドヘラジカが絶滅した理由について、実におもしろいことが書かれている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E5%90%91%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC(定向進化説)

>例えば、マンモスの牙は実用的でなかったかもしれないが、その先祖の、まだ小さいが真っすぐに突き出た牙は、明らかに樹皮を剥いだり根を掘り起こしたり、あるいは種内、種間で戦う武器としても有効だったはずである。当然、立派な牙をもった個体は自然淘汰に勝ち残る。そうすると、繁殖を行う場合、相手の異性が立派な牙を持っている個体のほうが、多く子孫を残せただろうとは言えよう。

>そのような条件下では、例えば雌が雄を選ぶ場合に、牙が立派なものを選ぶ傾向が生じても不思議ではない。そこで、そのような配偶者選択の傾向が遺伝的なものとして定着すれば、それ以後は実際の牙の機能より、異性に気に入られる牙をもつ個体が選択的に残るようになる。このような選択を性淘汰と言う。

>立派すぎて機能的には疑問のある牙の出現も、これによって説明することが可能な訳である。多分、この場合、機能的には大きすぎる牙は、生存に不利に働くだろうが、配偶者を獲得するためには有利に働くので、その両方の働きのバランスの取れるところに、牙の大きさが落ち着くことが期待される。

以前、このブログhttp://moer.but.jp/blogn/index.php?eid=63で紹介した論理を使うと、こういうことになるのではないか。

自然外圧がメインに強力にかかっている状況では、その自然外圧に対応する能力・本能が適応に必要なので獲得されていく(もちろん、獲得できない大半の種は絶滅ということになる。獲得した機能や本能はその外圧がかかり続ける限り維持される)。

自然外圧が一旦安定すると、今度は種間圧力がメインに、これまた強力にかかってくる。そこで、弱い種は辺境に追いやられ、また強力な自然外圧を受けることになる(賭けに出て新機能を獲得したものだけが生き延び、残り大半は絶滅していく)。

種間闘争を制覇した種には、自然圧力も種間圧力もかかりにくくなり、もっぱら個体間闘争圧力が主圧力源になる

>個間闘争圧力>自然圧力・種間圧力。自然圧力と種間圧力は種間闘争をどのような戦略で突破した種がどのような状態であるかによって強弱が違ってくる。この個間闘争には捕食闘争と性闘争(性淘汰)が考えられるが、外圧が極めて低いという段階での餌の奪い合いはほとんど意味をなさないので、この個間闘争の中でも性闘争の圧力が主圧力になると考えられる。(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=3996 吉国氏)

こうなると、非常にヤバイことになってくる。

一旦本能に刻み込まれた“性選択”の特性(でかいオスを選択する等)が、自然外圧や種間外圧を無視して暴走し、恐竜のように異常に身体が大きくなったり、マンモスやアイルランドヘラジカのように牙や角が自然外圧に適応するのに支障となるくらいに巨大化したり、クジャクのようにやたらと派手になって目立つようになったり…といった様々な弊害が現れてくるのではないか?

これが、「進化の袋小路」というやつなのかもしれない。

そして、その後に続く環境の大激変(強力な自然外圧)に対してはひとたまりもなく、あっけなく絶滅!、ということになる…というストーリーだ。

こう考えていって、今の人類を振り返ってみると空恐ろしくなってくる。

金持ちやイケメンや口説き上手ばっかりをいくら「性選択」したって、外圧状況が激変すれば、そいつらは適応に何のメリットも無い…なんてことになりかねない。

'70年貧困の消滅によって全ての圧力が弱くなるにしたがって、次世代が退化していってるように見えるのは気のせいか?(肉体は脆弱になり、学力は低下し…これは社会的要因の方が大きいのだろうが)

むしろ、外圧をトータルでしっかり捉える認識力(←これが人類にとって適応の最先端機能でもある)が今後の適応を左右するメインではないだろうか。

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2006年07月16日

進化における「自然圧力」と「種間圧力」と「個間圧力」との関係構造

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さて、先日の過去ログ『もっとも強い不全を抱えた生物がもっとも進化した』→リンクでこんな事を書いたが…

>「その時点で最も適応できていない、周囲に比べて著しく立ち後れた生物ほど次の次元の新機能を獲得することにより複雑化・高度化してきた」

>例えばこんなこと。その環境に適応している生物は基本的に表現型を変える必然性がないため、長期にわたってほとんど変化しない(古細菌、カブトガニ、シーラカンスなど)。次の段階へ進化する生物は、それまで適応できていた安住の地を追われて、新たな環境に挑戦しなくてはならなかった生物たちだった。

「逆境がきつければきついほど進化するんだ」というのは、厳密に考えていくと語弊がある(これは事実に反する。言い過ぎ^^;)。

つまり“最も適応できていない”んだったら生き残れないやん。死んでまうやんけ。とツッコまれると「その通りです」というしかない。

当然、死んでしまったら(絶滅してしまったら)「進化」もへったくれもない。

リンクこの過去ログの人類もそうだが、ギリギリのところで絶滅を免れて生き残っている、という前提でなくては話にならない。

強烈な逆境の中でもかろうじて命をつないで、その結果壁を乗り越えたら、気付いた時にはいつのまにやら「進化」していた…ということだろう。

物理的な外圧の極端な変化(極端な例だが、今すぐ平均気温が30度上がったり、酸素が大気の2%になったり、水が全部凍りになっちゃったり)があったら、ほとんどの脊椎動物は死滅してしまう。

>例えば、古生代と中生代の間の「PT大量絶滅」、中生代と新生代の「KT絶滅」などですリンク 阪本氏)

このようにして、過去にも何度かの大量絶滅が起こってきた。

※画像の出典はここから↓
リンク

強力すぎる自然外圧は、生物の種を大胆にバッサリと削っていく。そんな中では、種は多様化・適応放散するどころか、どんどん絞られていく。

1.もし、その中でかろうじて生き残ることができれば、その自然外圧に対応して適応的な生物種が優勢になり、獲得した本能でもっとも生きやすいニッチを占める。

2.そこで種が多様化してきて、新たにできた種の間での生き残り闘争が始まる。「自然外圧」には適応できてるということが前提で、もっぱら、種間の闘争に有利な機能をいかに獲得できるかという競争になる。

他の様々な生物種の関係性の中でうまいことニッチを獲得しえた生物群はそこに居座れるが、その群の生物が生きられる物理的環境を追われる生物群も出てくるだろう。

前者は、何億年何百万年と形態を変えない生物(古細菌、カブトガニ、シーラカンス、ゴキブリさんなど)で、後者は、変化し複雑化し続けてきた生物群(真核生物さらに哺乳類~サルそして人類に至る系譜)である。

3.で、種間闘争において安定したニッチを獲得できた状態では、その生物種内の個体間闘争(もっぱら性闘争)が圧力として認識されるようになる

この、外圧の“次元”“段階”というものを考えて初めて、生物の適応原理や進化が構造化できるのではないかと思うのである。

簡単に言うと…

*「自然外圧」に適応できていなければ、「種間闘争」どころではない。

*「種間闘争」において生物学的ニッチを押えていないと、「個間闘争(性闘争)」どころではない。

(よーするにメシも食えてないのに戦争どころではない^^;)

っと言ったところだろうか(これまた厳密に言うと、生物はこれら全ての外圧に同時に適応していないと生きられないので、あえて概念区分したとしたら生物にとっての優先順位は上記のように認識されるだろう…、という意味で捉えてください)。

上記を整理するうえで、非常に参考になる投稿があるので一番下に紹介しておく。ぜひ読んでみてほしい。

その前にぜひ、ランキングリンクにとんで!よろしく~^^Wink
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http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=3996
『外圧適応態』(吉国幹雄氏)より
                 ↓

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2006年07月04日

もっとも強い不全を抱えた生物がもっとも進化(新しい機能を獲得)した

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昨年放映されていたNHKスペシャル『地球大進化 46億年 人類への旅』http://www.nhk-book.co.jp/magazine/special/index_earth.htmlは、我々の「ご先祖様」の進化の歩みを追っていく番組。この番組を見て、強く印象に残ったことがある。

それは、この投稿の題にあるとおり「その時点で最も適応できていない、周囲に比べて著しく立ち後れた生物ほど次の次元の新機能を獲得することにより複雑化・高度化してきた」という事実だ。

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