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2008年07月28日

現代人は、たった15万年前にアフリカにいたわずか数千の母集団から始まった

どうもお久しぶりです。雅無乱です。



先日(2008年7月22日)、NHKの爆笑問題のニッポンの教養「どこから来たのか、ニッポンのヒト」を見た。なかなかおもしろかったので、内容を紹介したい。

      20080722_3.jpg
       ※画像は、NHK「爆笑問題のニッポンの教養HP」より

ちなみに、ご覧になりたい方は、29日(火)午前8:30~<BS2>に再放送をやるみたい。エントリーを読んで興味を持った方は、お見逃しなく。

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2007年08月16日

ちょっとした化石の発見が簡単に定説を覆すのが人類学の世界

どうも雅無乱です。

人類史の定説を覆す発見があったようですね。

2種類の人類祖先が同時期に存在か ケニア北部で定説覆す化石発見
(2007年8月9日 中日朝刊)
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2007080902039665.html
pic-04-02-2.jpg
※画像は群馬県立自然史博物館のHPより
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/demeter/demeter4-02.html


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2007年05月17日

チンパンジーの挨拶!

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今日はチンパンジーのコミュニケーションの一つであるパント・グラントについて紹介します Rolling Eyes

パント・グラントとは、チンパンジーの挨拶ですが、その挨拶の仕方も、その集団の序列に従い行われるようです。
上記写真は、 こちらからお借りしました。
ご紹介のサイトによれば、このアルファオスは、挨拶をされてもうれしくない表情 Sad ?とのこと。
あまりに部下の激しい挨拶だと、ウットーシーっのと同じなのかもしれませんね nihi

では、挨拶と序列が、どう関係しているのでしょうか?

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2007年05月14日

サルからヒトへの足の指の変異は、なぜ起こった?

ヒトの足 m075 サルの足 m042

どこのが違うか知ってますか m052


そ・れ・は・・・


サルは足の指で枝を掴めるようになっています。
(親指が対向性を持っている。ヒトでいう手と同じ状態。)
ヒトの足の指は、対向性がありません。


ヒトの足はなぜこうなってしまったのでしょう m052


ヒトが地上に降りてから退化して・・・
突然変異説・・・
いろいろある様です。


どっちなの Rolling Eyes ??


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2007年05月03日

現存する原猿の分布と生態

原猿のレポートが続いていますが、今回は、 『現存する原猿の分布と生態』をまとめてみました。 Rolling Eyes

原猿⇒真猿⇒人類へと進化した当時の原猿とは、姿形や生態は異なるとは思いますが、原猿を知る上では参考になると思います。

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2007年04月08日

チンパンジーの父系転換

自然の摂理に立脚した社会原理を確立するためには、生物進化史の解明が必要になる~現代問題の解決の礎となるべく様々なテーマに挑戦する「biological-journal」。


さて最近話題の現代問題といえば「子育て不安にどうこたえるか?」今や「子育てパパ本の流行」から「少子化対策を目玉にする自治体行政」まで、もはや子育て問題は他人事なんていってられない切迫感を持って私たちに迫ってきつつあります。しかし、目先の子育てパパ本に流されていたのでは道を誤るだけ、まずは自然の摂理を学ぶこと・・・ということで、今日はサル社会の集団構造(特に類人猿における父系転換)にアプローチ m071 してみます。

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2007年02月09日

原人の拡散と絶滅

人類は、180~200万年前にアフリカを出て、拡散の旅に出た。それは、生きるか死ぬか分からない決死行であったが、人類は共認機能を武器にして奇跡的に延びてきた。

しかし、東アジア(スンダランド、中国)に拡散した原人は、25~30万年前に絶滅した。
現在にいたるホモ・サピエンスは、原人から繋がるものではなかった。

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2007年02月08日

始原人類の『食』

足の指が先祖返りしたカタワのサル=始原人類が過酷極まる生存圧力のもとに置かれていたことは、彼らの食生活からも伺えます。
人類の祖先は、何を食べて生き延びてきたのでしょうか?



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2007年02月07日

人類の脳容量進化の謎

カタワの猿から人へと歩み始めた人類は、前回までのレポートにあるように、逆境、逆境、逆境の連続を乗り越えてなんとか生き延びてきたというのが実態です。

一方で、人類が逆境を乗り越えながら進化していく過程で、脳の大きさに変化が現れている点は注目に値します。 m118

人類と共通の先祖を持つチンパンジーの脳容量・・・約350~400cc
350万年前のアウストラロピテクス(猿人)・・・・・約375cc
190万年前のホモハビリス(原人)・・・・・・・・・約750cc(旧石器を使う)
150万年前のホモエレクトゥス・・・・・・・・・・約950cc(旧石器を使い、史上初めて火を用い簡単な言葉もしゃべれたらしい)
25万年前のホモサピエンス~現代人・・・・・・・・・・・・約1500cc

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出典:別冊日経サイエンス151「人間性の進化」

そこで今回は、人類の進化の歩みと『脳の大きさ』との因果関係についてレポートしてみます。 Razz
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2007年02月06日

知能進化を遂げた原人

次は原人段階です。

原人とは約200万年前~25万年前(一部4万年前まで)に存在したホモ属の初期人類(ホモ・ルドルフェンシス→ホモ・ハビリス→ホモ・エルガステル→ホモ・エレクトス)のことをいいます。
なじみの深いところでは「北京原人」や「ジャワ原人」は代表的な原人「ホモ・エレクトス」の一種ですね。

それでは「猿人」との違いは何なのでしょうか?

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写真は国立科学博物館に展示されている原人(俗名トゥルカナ・ボーイ)の復元模型

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2007年02月05日

脳進化をして生き延びた猿人

樹上で生活しながら共感→共認機能を発達させ地上最強の動物となったサル。ところが足の指が先祖返りで木をつかめなくなったカタワのサルは一気に地上最弱な動物になってしまうのです。
恒常的な餓え(食べるものがない)と怯え(いつ襲われるかわからない)の中で生き延びていた彼らはどのように進化していったのでしょう?
今日は約700万年前に登場した猿人がどのように生き延びてきたのか考えてみます。
a.jpg出典:NHK出版「NHKスペシャル 地球大進化6」、別冊日経サイエンス151「人間性の進化」


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2007年02月04日

世界最古の人類化石(トゥーマイ)が意味するもの

世界最古の人類化石が2001年アフリカ中部のチャド共和国ジュラブ砂漠で発見された。700万年前と見られるその化石は愛称をトゥーマイと名づけらた。希望を意味し、現地で乾季の直前に生まれた子供に付けられる名前という。この化石は人類の歴史を200万年さかのぼらせ、人類発祥の地を東アフリカから中央アフリカに変更し、さらに、二足歩行の起源の仮説にも大きな影響を与えた。
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(愛地球博プレスリリースより)

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2007年02月02日

ヒト=カタワのサル~サルからヒトへは退化であり進化である

こんばんは。先週から「祖先の物語シリーズ」は「サルから人類へ」の秘密に迫るべくこのブログの運営メンバーで分担して、これまで掲示板「るいネット」で議論してきたことをまとめ、発展させてお送りしています。


そして、いろんな方からコメントも頂きました。なかでも


>いつも興味深く読ませていただいております。
直立歩行、謎ですよね。渚原人とか際物学説もありますが。
突然変異ありきで、確かに、おもしろい学説です。しかし、少数の突然変異の個体が生まれた場合、生存の危機になるような形質が受け継がれるような集団が形成可能でしょうか?弱者こそ生き残るという話もありますが。ご教示ください。

とのコメントをnemo さんから頂きました。


渚原人はアクア説のことだと思いますが、アクア説については31日のエントリーでtoya さんが紹介してくれています。


で、あの栗本慎一郎もアクア説を近著「パンツを脱いだサル」で協力にプッシュしています。栗本氏といえば「双極的世界観」や「市場社会以前の経済構造」について、有意義な理論を展開しており、最近は「小泉の同級生」として激しい小泉批判を展開するなど、理論家として、また政治評論家としても今改めて注目の存在かと思います。(やや論理の飛躍があるところには注意が必要ですが・・・。)


そこで、今日は栗本氏の「パンツを脱いだサル」を引用しつつ、人類進化のナゾに迫ってみたいと思います。

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2007年01月30日

先祖返りという突然変異

サルから人への進化を考える時、「2本足で立って歩いた」とか、「知能が進化し言葉が話せるようになった」というように、人はサルより高等な動物だという偏った見地から、ついつい新たに獲得した機能にばかり目をむけがちです。


しかし、昨日のさんぽさんによると、


>人類は、進んで二足歩行へ移行したのではなく、突然変異によって、足の指で木を掴めなくなったということが根本要因。


なんと、人類の進化の起源は、サルが獲得した機能を、突然変異によって失ってしまった(=これが進化を促す逆境となった)ことにあるんです!


ところで、「突然変異」って、文字通り「突然 Shocked 」起こると思っていませんか?
実はこれ、間違った認識。本当は、「突然変異」は日常茶飯事 m241 で、簡単に起こるんです。


今日は突然変異の謎 m134 にせまりながら、サルから人への進化を考えます。


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2007年01月29日

人類の起源:「直立二足歩行説」のウソ

こんにちは、さんぽ m208 です。

人類の象徴である「直立二足歩行」
その二足歩行を始めた理由は、現在様々な説があります。

食物 m141 ・幼児 m192 ・道具などを運ぶのに有利だったから
威嚇 Mad や見張り Shocked のため
長距離移動 m071 の運動効率が高かったからetc.

しかし、この「直立二足歩行説」には実は、矛盾が多いです!

どこが矛盾かというと・・・
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2007年01月27日

サルから人類への進化原因は?

 現存のチンパンジーと人類のDNA構成の違いはたった1~2%だそうです。では、そもそも、なぜ、サル(真猿)からヒトへと進化したのか?

『直立説と「カタワのサル」説を論理整合性で比較すると・・・』http://www.jinruisi.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=129079
>そもそも、直立二足歩行に移行する過程で、足の親指の関節が硬くなって曲がらなくなったのなら、ゴリラやヒヒなどの地上派のサルは、なぜ足の親指の関節が柔軟で枝を握れる形態のままなのか
>それに対して、足の指の先祖がえりによって、否も応もなく樹上生活ができなくなったという「カタワのサル」説には、地上生活に適応しなければならない必然性はもちろんのこと、その後の人類の生活状況などの歴史事実との整合性も充分です。

 つまり、唯一最大の違いは、足の指が対向していて木の枝をつかめるかどうかにつきるといえそうです。生物本能として、ホメオスタシス(恒常性維持)機能が生理的さらには行動様式にも働いているため、急激な環境の変化(生息域、食性がまったく違う環境)を自ら選択することはまずないといえます(現代人でも生命の危機に繋がる急激な変化にはブレーキがかかる⇒だから、無理なダイエットはリバウンドする)。

 とすれば、やはり、強制的な環境変化を余儀なくされることしか考えられない。なかでも、進化前段階(サル)での最強の武器(=足の指で木の枝をつかめる)を失うことが最大の進化必然性となることは納得できます。ところで、そもそも先祖がえりってそんな簡単に起きるものなの?、とか、足の指が先祖返りして地上に降りざるを得なかった「カタワのサル」に肉体変化が短期間で起きたのか?、などの疑問も出てきます。そこで、調べてみました。

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2007年01月22日

人類は共認機能で生きるために色覚を維持した !

colours_1.JPG

人類が今のような色覚を獲得した歴史ってどうなっているんだろう?と思いちょっと調べてみると、ミドリムシ細胞のような単細胞生物でも紫外線と青色光を感じる事ができるという事がわかった。

そして、何よりも魚類~爬虫類に進化する過程では、4色や紫外線まで感じ取れる昆虫なんってのもいたらしい。それが、なんと哺乳類では、襲ってくる爬虫類から逃げて夜行性になるうち2色に退化てしまった!そしてその、2色しか知覚できない状態から、サルでようやく緑が見えるようになり、それを継続しているために人類も同じく3色見えるようになったらしい。

それってどんな状況?と思って調べてみると、
るいネット「人類は共認機能で生きるために色覚を維持した」(リンク) に書いてありました!

大型爬虫類まで4つの色を持ち、その頃、大型爬虫類に隠れて夜行性として生きていた哺乳類は2色(R(赤)・B(青))。サルに進化して3色(RG(緑)B)。人類の場合も同じ3色です。洞窟で生活していた人類にとって、緑(G)は必要だったのでしょうか?哺乳類と同じ2色に戻っても不思議ではないですが。

サルの場合、樹上で木の実と葉の色を即座に区別するために色覚機能を、また3次元である樹上の生活をするために、視覚機能を中心として大脳新皮質を進化させています。また、この視覚機能の進化は、サルの共認機能獲得段階の、相手の表情を読み取ることへもつながります。その後、人類へ至ると観念機能を獲得して、より脳は大型化します。

人類は、暗い洞窟に住みながらも視覚機能を維持していたと考えると、想像を絶する過酷な生活の中で、周りや相手の表情を読みとる共認機能だけが全てであったはずです。人類は、共認機能で生きていくことを中心として色覚機能を維持したと考えられないでしょうか。サル時代に獲得した色覚機能を、共認機能のために維持したのだと思います。 

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2007年01月13日

同類殺しをする動物って、知ってる?

同類殺しをする生物って知ってますか?
調べてみると、人間以外になんとお猿さんの一部が同類殺しをしてたんです m003


ハヌマン・ラングールチンパンジーゴリラが同類殺しをしているようなのですが、今回はハヌマン・ラングールの同類殺しの実態を見つけたので、ご紹介します Very Happy


saru1.jpg saru2.jpg


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2007年01月12日

チンパンジーの集団構造と同類闘争

チンパンジーはどのような集団を形成しているのでしょう?またどのように同類闘争を行っているのでしょうか?そのあたりについて調べてみました。 m030

gr.jpg
画像はこのサイトからお借りしました。http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/ChimpHome/chimpanzee.html


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2007年01月10日

ニホンザルのコミュニケーション

サルにはいろんなコミュニケーション手法があるんです m030
まるで人間の日常会話のように交わされていて、サル関係(?)や集団間の関係をとりもつようなコミュニケーションが存在します。

本日は、小田亮さんの著書、「サルのことば」(京都大学学術出版会)に書かれているニホンザルのコミュニケーションについてご紹介しますね Very Happy


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写真は下北半島のサル調査会さんからお借りしています


●屋久島のニホンザルのコンタクト・コール

 ヒト以外の霊長類の音声のなかでも目立つのは、叫び声、悲鳴の類や警戒音である。しかしながらかれらはもっとおだやかな日常的な音声レパートリーももっている。」かれらが日常の活動の際に発するある種の音声は一般にコンタクト・コールと呼ばれており、低く、澄んだ音で、個体のあいだにしばしば鳴き交わしがみられる。その様子はヒトの日常会話を思い出させるものだ。森林のなかでは群れのメンバーが互いの姿を確認するのが困難な場合が多いことから、この音声を鳴き交わすことにより互いの位置を確認しあい、集団のまとまりを保っているのだと考えられている。彼らは決してランダムに音声を発しているのではなく、そこにはルールやパターンがみられる。

 鹿児島の沖、屋久島の森に分け入るとニホンザルが「クー」「クー」と鳴きかわすのを聞くことができる。京都大学の杉浦秀樹によると、このクー・コールはまったくでたらめに鳴き交わされているわけではない。ある個体が「クー」と鳴き、続いて別の個体が鳴いたときの時間間隔を調べると、続いて発せられたクー・コールの80パーセント以上た先の音声から0.7秒以内におこっていることが明らかになった。また同じ個体が連続して0.8秒以内に続いて発声することはほとんどなく、90パーセント以上が0.8秒すぎてからおこっている。つまりニホンザルには、誰かの「クー」コールに応答したければ0.7秒以内に発声するというルールがあり、先に発した個体は0.8秒待てみて応答がなければ再度発生を繰り返していると考えられる。かれらの間には一種の会話のルールのようなものが共有されているといえる。

 かれらがもっているのはこのような時間的ルールだけではない。あるクー・コールから0.7秒以内に発せられた応答と考えられるクー・コールを録音し、周波数分析をおこなったところ、その音響的特徴が先行するクー・コールによく似ていることが明らかになった。例えば先行するクー・コールが抑揚の大きな音であれば、返事のクー・コールの抑揚も大きくなるし、小さな抑揚であれば返事のそれも小さくなる。0.7秒以降のクー・コールにはこのような現象は見られなかった。つまり、ニホンザルはクー・コールに応答するとき、相手のクー・コールに似せた音声を発しているのである。クー・コールがかなり意図的に調音されていることを、この研究は示している。

 では、彼らはこのクー・コールをどのような相手とよく鳴き交わしているのだろうか。ニホンザルはメスとそのコドモを中心とした母系社会を形成しており、複数の家系が集まってひとつの群れをつくっている。やはり屋久島のニホンザル集団についてクー・コールの鳴き交わしの頻度を調べた研究によると、各家系の母系家長、つまりその家系でいちばん上にいるメス同士のあいだに頻繁に音声交換がおこっている。


サルも人間も仲間同士の関係を円滑にしたいっていうところは同じなんですね~
そして、「鳴き交わし」のほかに、仲良くなる手段がもうひとつあるんです。


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2007年01月07日

人類最古の子供化石=330万年前

近年、人類の進化に関わる化石の発見が相次いでいます Very Happy 想定年代も発見にともないどんどん遡っているようですね Shocked 昨年もいくつかありましたが、見落としていた記事を発見したので、ご存知の方も居られるとは思いますがご紹介 Embarassed 今年も新しい発見に期待したいですね m034

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3歳ぐらいの女児とみられ、ほぼ全身の骨格が残っている化石としては、人類最古の子供の化石3歳で既に直立二足歩行をしていたことが分かるなど、当時の人類の成長過程を探る重要な手掛かりになると期待される

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2006年12月16日

猿の同類闘争の激しさ

 原猿→真猿→人類と進化する中で、個体間の性闘争、集団間の同類闘争は重要なキーワードとなります。でも、なんとなく現在の猿を見ていても激しい闘争というのは思い浮かばない気がします。

 しかし、人間に最も近いチンパンジー、あるいは類人猿を除くサルのなかまで最も利口だとされるヒヒなも実は「猛獣」といえるほど凶暴だそうです。

■チャクマヒヒ(アフリカ南部に棲む大型のヒヒ。雄:体長80~100cm、体重30~50kg。)
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hihi.jpg

■チンパンジー (アフリカ中央部:タンザニアからギニアにかけてに棲む。雄:身長1.5m、体重40~55kg。動物園で90kgの記録がある。)
chimpanzee.jpg

【参考】「マセマティック放浪記」 想像以上の知能をもつチンパンジーだが、彼らの身体能力もまた凄い。吉原さんは、チンパンジーは猛獣だと断言する。その握力は三百キロに近く、相手が本気で力を込めたら人間の指の骨などたちまち折れてしまう。腕力もたいへんなもので、八十キロもある鉄板を空中に放り上げ、すばやくその下をくぐり抜けるという芸当など朝飯前なのだという。脚力も凄じく、足で物を押さえたり引っ張ったりする力は三百五十キロにも達し、垂直飛びにいたっては、三・五メートルから四メートルにも及ぶのだそうだ。また、成獣の場合、体重は軽く八十キロを超えるから、全力で体当たりされたり、横に力いっぱいはたかれたりしたら、並みの人間は一発で致命傷を負い、ダウンしてしまうという。よく、三輪車や自転車に乗る芸達者なチンパンジーがいるが、ふだん遊んでいるときにそれらを与えても絶対に乗ることはないらしい。彼らにとって、それは苦行にも近いことのようで、放っておくと、その馬鹿力をもって三輪車や自転車をグニャグニャ、バラバラに分解してしまうという。

 どうですか。チンパンジーの身体能力は恐ろしく高いのですね。そして、その特徴として他の霊長類には見られないような残虐性も持ち合わせているようです。同じ霊長類のオナガザル科のアカコロブスを狩りをして捕まえ食ってしまうことは既に知られていますが、とうとう次のような事件まで起こっています。

アフリカ西部シエラレオネのタクガマ動物保護区域で、数頭のチンパンジーが米国人3人を乗せたタクシーに襲い掛かったという!チンパンジーは握力は300kgもあり、人間など足元に及ばないほど怪力の持ち主だ!!そんなチンパンジーが拳でフロントガラスを叩き割りそして地元の運転手を引きずりだし、首を押さえつけて地面に叩きつけ、両手、両足の生爪を剥がしたうえ、最後は顔面全部を食べ尽くして逃走したという。あまりにも残虐非道ぶりは目に余るものがある。
jiken.jpg


 現代の霊長類にも痕跡の残る闘争性や攻撃性を見れば,初期の真猿段階の同類闘争がいかに激しいものだったか、少しは想像できるのではないでしょうか?

2006年12月15日

微笑みの起源を探ると…

 真猿は顔の表情筋が発達しており、威嚇・劣位・笑いなど、少なくとも、10種類の表情があることが分かっているそうです。(サイトによれば30種というところもあるくらい)
 ところで、私は表情の中でもやはり笑顔が一番ステキ!と思うのですが、笑顔が作れるのは、霊長類の中でもボノボなど一部のサルとヒトだけなのだとか。
 ボノボは、仲間とのコミュニケーションのため、楽しい時うれしい時に「歯を見せる」ようです。ヒトもにっこりと白い歯を見せると、笑いや友好の表情になるで、同じですね。
 普通の動物は、歯をむき出しにすると犬歯が現れてどちらかと言えば威嚇を表しますが、ボノボの犬歯は小さく、威圧感がないためにヒトと同じように友好を表すことができるようです。

 では、他の真猿に全く笑顔がないのかな?それを調べてみました。
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2006年12月14日

シッポ(尻尾)のないサル:ホミノイド。

> ホミノイド-耳慣れない言葉だが、ヒトとエイプ(尾のないサル=類人猿)の総称である。広義の“人類”だ。ヒトは見詰め合うことで親愛の情を伝えることができて、赤ん坊は“新生児微笑”と名付けられている微笑を行う。それはホミノイドだけに見られる共通の特徴である。

(シッポ(尻尾)の化石がなかったんだね。)

進化 - 群馬県立自然史博物館 案内」より画像リンク
■1、霊長類:ピレシアダピス・第3紀暁新世から始新世・およそ5500万年前。(霊長類の初期。樹上生活への適応。リスみたいな感じかな)
霊長類:ピレシアダピス
■2、類人猿:プロコンスル・1800万年前・第3紀中新世。(最初の真のホミノイド。あ!シッポがない!!バランス悪そ~。)
類人猿:プロコンスル
■3、原人:ホモエレクトス・170万年前・第四紀後新世(木から落ちたサル。シッポだけでなく、足で木を掴めなくも…)
原人:ホモエレクトス
■4、現代人:ホモサピエンス ・およそ10万年前・第四紀更新世後期(逆境から這い上がり、共認機能と観念機能を獲得した人類。)
現代人:ホモサピエンス

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2006年12月08日

サルの表情が豊かなのはなんで?(共認機能の進化)①

視覚の発達は、真猿類~類人猿~人類への進化の過程においても、とても重要な役割を果たしています。

霊長類の視覚の発達については、

霊長類の視覚進化②

原猿→真猿、視覚機能の進化

でも語られていますが、樹上適応の中で発達させた視覚は、その後仲間の表情を読み取る為の機能として更に進化して行く事になります。

それが、
本能を超えた新しい機能(共感機能)の獲得②
にて紹介されている、

依存収束⇒期待収束し、互いに相手を『注視』し続ける内に、遂に相手も同じく依存し期待している事を発見し(探り当て)、互いに相手の課題=期待を自己の課題=期待と同一視して理解し合うに至ります。

の部分。

相手注視⇒同一視⇒不安を期待へと転換させて、安心感・充足感を得る、という過程。注視・同一視、ともに視覚によってお互いの表情を読み取る、真似る事によって不全を解消できる、という能力を身に付けたんですね。

見てください、こちらのサイトからお借りしたこの写真。


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赤ちゃんにこんな表情で見つめられたら、思わず笑顔になっちゃいますね love

表情の発達に隠された秘密、知りたい方は↓をクリック!

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2006年12月04日

真猿の分化と進化過程

これまで原猿の進化過程を追求してきましたが、波動さんの投稿で、ついに原猿→真猿への進化過程が抑えられました。今後は本格的に真猿の進化過程の追求に入っていきます。今回は、真猿の分化とその進化過程についてです。


真猿は、大きく「広鼻猿類(広鼻下目)」と「狭鼻猿類(狭鼻下目)」の2種類に分類されます。
(正確には、この2種類のどちらにも属さない種として「メガネザル科」が存在します。メガネザル Shocked は真猿(=直鼻猿亜目)でありながら、原猿(=曲鼻猿亜目)の特徴を多くもっている両者の中間的な猿です。これについては、後日詳細に追求する予定。)


広鼻猿類(広鼻下目)」は、基本的に南米に住んでいることから「新世界猿」とも呼ばれ、クモザルやマーモセットなどがこれに属します。鼻の穴の間隔が広く、穴が外側に向いていることから”広鼻”と呼ばれます。


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尻尾を5本目の手として使うクモザル(環境促進事業団HPより)


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非常に小型のマーモセット科(ウィキペディアより)


これに対し、「狭鼻猿類(狭鼻下目)」は、アジア~アフリカに住んでおり、「旧世界猿」とも呼ばれます。
これには、マントヒヒや日本猿・マンドリルなどのオナガザル亜科とテングザルやハヌマンラングールなどのコロブス亜科が属しています。(まとめて「オナガザル上科」と呼ばれる)
「狭鼻猿類」のうち、人の仲間(ヒト科)・テナガザル科・オランウータン科なの大型類人猿は「ヒト上科」として、旧世界猿とは区別されます。
つまり「狭鼻猿類」は、大きく「旧世界猿(オナガザル上科)」と「ヒト上科」の2つに分類されると言うことで、私たち人類は、真猿類の「狭鼻猿類」・「ヒト上科」・「ヒト科」に属していると言うことになります。
(ヒト上科の分類は、現在様々な学説がありますが、ここでは伝統的な分類に則っています)


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大型で派手なマンドリル(ウィキペディアより)


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知能の発達したチンパンジー(生命の扉より)


「広鼻猿類」と「狭鼻猿類」は、サリさんの進化系統樹(11月21日記事)によると、真猿類の共通祖先「オモミス類」から始新世の終わり~漸新世の始まり3500~3000万年前前後に分かれています。


>最古の新世界ザルの化石は南米ボリビアの約2500万年前の地層から見つかっています。古生物学的な解析によると、この新世界ザル達は漸新世の頃にアフリカ大陸から大西洋を渡って南米大陸に侵入したと考えられています。当時の大西洋は現在の半分くらいの大きさで、最も狭いところでは500km程度だったと考えられていますが、それでもサル達が渡るには十分離れていたと思われます。おそらく海流に乗って島づたいに渡ってきたのでしょうが、信じられない話しです。(京都大学霊長類研究所 「霊長類の進化とその系統樹」 リンク より)


このように新世界猿は、アフリカから大西洋を渡って、南米大陸に進出し、広鼻猿と違う独自の進化を遂げたと考えられていますが、なぜ彼らは大西洋を渡る必要があったのでしょう?また、どのようにして大西洋を渡ったのでしょう?


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2006年11月25日

本能を超えた新しい機能(共感機能)の獲得②

~共感機能を獲得するまでの経緯~

縄張り争いに負けた猿は、当然一匹ではなく、縄張り境界線上に何匹か存在しています。
それら縄張りを持たない敗者たちが、互いに身を寄せ合うようになってくるのです。 (依存収束)

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 <獄谷温泉の猿>
注:写真の猿は縄張り争いに負けた猿ではありませんが、一箇所に集まって身を寄せ合う習性をもつ猿の事例としてUPしています。


お互い共通の不全課題を抱えて依存収束した負け猿たちは、依存し合う中から、「どうする?」⇒「どうにかならないか?」と可能性を相手に求め、互いに相手に期待収束してゆきます。


依存収束⇒期待収束し、互いに相手を『注視』し続ける内に、遂に相手も同じく依存し期待している事を発見し(探り当て)、互いに相手の課題=期待を自己の課題=期待と同一視して理解し合うに至ります。


自分以外は全て敵で、かつ怯え切っていた原猿弱者にとって、「相手も同じく自分に依存し、期待しているんだ」という事を共有できた意味はとてつもなく大きく、相手に深い安心感を与え、互いの不全感をかなり和らげることが出来ました。


この辺の感覚は、現代人である私達も実感できるところだと思います m050 (同じ境遇の人を見たり、話しをするだけで、ちょっと安心する Smile って感覚ですね。)


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2006年11月21日

霊長類の視覚進化②

原猿の視覚進化の続きです。

完全に樹上適応した初期原猿類。樹上は地上と違い外敵が存在しませんでした。
木の実・葉・昆虫類など食料も豊富にあります。最高の防衛力と生産力を手に入れた、初期原猿類は、森林中を覆いつくします。こうして森林中を覆いつくした、初期原猿類は、性闘争本能による縄張り闘争へと突入します。

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樹上を覆いつくす猿

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2006年11月18日

霊長類の視覚進化①

11月5日の記事、「原モグラが原猿に進化して何が変わった?」を読んで”立体視の獲得”について気になったので、霊長類(原猿→真猿→人類)の視覚機能について更に追求してみました。

”立体視”が出来るようになるには、両目が前向き Shocked についている必要があります。
現存する原猿類の目は・・・確かに前向きについている! m051

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原猿類に進化する以前(原モグラ時代)は、目は現在のモグラやネズミと同じように顔の側面寄りについていました。原猿への進化途中(霊長目としての特徴をいくつか持っている)であるツパイ類の目も側面寄りについています。


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原猿への進化途中 ツパイ


つまり、原モグラから原猿に進化する段階で、目が顔の側面寄りから完全な前面に移動したと言うことです。 Shocked

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2006年11月01日

ネアンデルタール人とホモサピエンスのハーフの化石?

またしても我々の祖先の興味深い化石が見つかったらしい。


「旧人と新人ハーフ?の化石 米などのチーム ルーマニアで発見35000年前の人骨」
=2006/10/31付 西日本新聞朝刊=より

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/20061031/20061031_001.shtml


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2006年10月28日

330万年前のアファール猿人の女児を復元

雅無乱です~ m101

こんなニュースが入ってきました!

<アファール猿人>330万年前の女児の顔を復元(毎日新聞 - 10月27日 21:01)

画像は「復元された猿人の女児の顔」mixiニュース(元ネタ毎日新聞)からお借りしました。

>330万年前の猿人の女児の顔を、ナショナルジオグラフィック協会(本部・米ワシントン)が復元した。00年にエチオピア北部で発掘された人類の祖先、アファール猿人の化石をもとにした。歯の大きさや生え具合から3歳の女児と推定され、猿人の子どもの化石としては世界最古という。

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2006年09月14日

ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは混血していたかもしれない(BBCエイプマン第6回「現生人類の時代へ」より)

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どうもお久しぶりです。雅無乱です。

今日(9月14日)の読売の夕刊に興味深い記事が載ってました。

ネアンデルタール人、“現代人”と長く共存…遺跡発見http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060914i503.htm

どうやらネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスとかなり長い期間、同時代に同じ地域に共存していたことや、混血していた可能性も出てきたようです。もっとも、より慎重な検証が必要だとは思いますが…

さて、お待たせしましたが、エイプマンの第6回「現生人類の時代へ(最終回)」のレポートをお送りします。

===========================================
15万年前に出現した我々の直接の祖先ホモ・サピエンスは、北に向かって移動していった。

ラガー・ベーリョの洞窟(ポルトガル)の2万年前の地層から幼い子供の2本の腕の骨の化石が発見された。
これは、アフリカから8000kmを旅してきた現生人類なのか?それとも…
2万年以上前の先行人類の化石なのか…?(導入部)


フランス南西部 スー渓谷(16番洞窟)には初期人類の住居跡が残されている。
J.シメック教授(テネシー大学)
>現生人類は15万年ほど前のアフリカ南部が起源と考えられる。
>約5万年前にアフリカから北へ向かって移動を開始し、3万5000年前にはヨーロッパ全土に広がった。

教授は、謎を解く手がかりを洞窟の中に見つけた。
最初に現生人類が暮らした跡の地層から、石でつくったナイフ、動物の骨を使った道具、装身具まで見つかった。
現生人類が見つかった地層の下から、さらに前の時代の他の人類の生活の跡が見つかったのである。
それがネアンデルタール人contents_ph_01.jpg

ドイツのヴァバータールにあるファールロット博物館にはネアンデルタール人として最初に認められた化石が保管されている。
骨太でがっしりした化石だ。

R.シュミッツ博士(ライン州考古学局)は語る。
>頭蓋骨の特徴。奥行きあり高さがあるが幅があまり無い。後ろが丸い。

現生人類がやってくる前にヨーロッパ全土に繁殖していたのはネアンデルタール人だった。
20万年前から7万年前までの地層で、ネアンデルタール人の痕跡が見つかっている。
その地層からは石器のハンドアックスなどが多数出土しているのだが、なぜか、ネアンデルタール人の痕跡は突如消えてしまう。

初めてネアンデルタール人の化石が発見されたのは150年前のこと。
20世紀初頭には、ネアンデルタール人は棍棒を振り回している猿人と考えられていた。

DNA解析の結果は…
ネアンデルタール人に特徴的な配列が、現生人類や現代人には見つからない。
ネアンデルタール人は我々の直接の祖先ではないと推測される。
彼らは、我々の祖先がアフリカを移動している時に、既にヨーロッパで繁栄を続けていた。

ラガー・ベーリョの洞窟(ポルトガル)で2万年前の地層から幼い子供の2本の腕の骨の化石が見つかった。

J・ジルヤオ教授(ポルトガル考古学協会)は語る。
>子供の死亡年齢は4歳なのだが、現生人類のものにしてはかなりがっしりしたものだった。

子供の骨は、一見ネアンデルタール人的特徴が目立ったが、顎の骨は尖っていた(これは現生人類の特徴)。
結局、この骨は、一旦は初期の現生人類のものとされた(後に、二種の混血の可能性が指摘される)。

ネアンデルタール人と現生人類がまったく別の種であるという事実は、それまでの既成概念を打ち砕いた。
おそらく、長期間ヨーロッパで暮らしていたネアンデルタール人は肌が白く、アフリカからやってきた現生人類は肌が黒かったと考えられる。

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2006年08月05日

エイプマン第五回<人類の拡散>(後編)

さてさて、今回は第五回のまとめの続きをアップする。

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2006年08月01日

BBC製作エイプマン<第5回>「アフリカからの出発」(前編)

さてさて中断してましたが、今回からはひさびさにまたBBC製作のエイプマンについてまとめてみる。

今回は、「アフリカからの出発」ということで、現生人類の直系の祖先の特徴は何だったのか、どのようにして世界に広がって行ったのかを探っていく。

人類の歴史は、人類の祖先が直立歩行を始めてから数えると700万年とか600万年とかと言われているが、私たち人類に直接繋がる種が登場したのはたった20万年~15万年前だったようだ。それまでの種や亜種は全て絶滅してしまったということ。

それと、この回のポイントのもう一つは、人類の脳や人間らしい特徴発達はヨーロッパで起こった、と欧米の学者どもは考えていたのだが、それはアフリカで既に起こっていた、というところ。

欧米人の学者の一部(でも結構主流)は、勝手に我田引水の説を立てて、それに固執して事実の追及や科学の発展を遅らせることが多々ある。自分たちを含む人種がより優れているってことを証明したくて仕方がないんだよな、まったく…

この番組、他にもそういうバイアスがかってるかも…と思って読んでください。

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2006年07月14日

人類の祖先のほとんどは死滅していた(人類の拡散状況)

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※↑画像はトバ湖(インドネシア)の世界最大のカルデラ

さて、この間続けてきた人類の進化について、最近知ったサイトからの気付きを…。

ここ、ウィキペディアを見ると
リンク

ヒト亜科で6属、ヒト属だけだも9種の人類の亜種の化石が見つかっているけど、現存している人類は私たちホモ・サピエンスの一種のみ

これら人類の亜種の中には、ジャワ原人のようにアフリカを出て遠くまで広まった種もいたようだが、ホモ・サピエンス以外の亜種は一人残らず死に絶えてしまったようだ。

人類の祖先が、いかに大きな、想像を絶するような厳しい自然外圧にさらされて生きていたかが分かる。

記憶ではたしか百数十万年前にホモ・エレクトゥスの系統がアジアまで広がったけど、絶滅

そのあと50万年くらい前から、ホモ・ハイデルベルゲンシスの系統がアジアやヨーロッパに進出するも、これまた絶滅(細い糸でホモ・サピエンスに繋がってる可能性は残るけど…)。

またそのあとに、ホモ・ネアンデルターレンシスの系統がヨーロッパに進出→またしても絶滅

そして我らがご先祖様ホモ・サピエンスの系統がアフリカを出てヨーロッパやアジアを経由して全世界に広がっていくことになってたはず(←定説によるとだが)。

"Jurney of Mankind"
リンク

↑このサイトはなかなかすごい。必見!
14万年前以降の人類の拡散を時代を追ってアニメーションで見れる。

これを見ると…

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2006年07月10日

BBC製作エイプマン<第4回>「狩りと分業の開始」

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さてさて、引き続きBBC製作のエイプマン<第4回>についてまとめてみる。

今回は、「狩りと分業の開始」がいつだったかを化石資料から探る

これまでは、弓矢の発明がだいたい今から1万数千年前だったことから、その1万数千年前くらいまでは、他の動物より圧倒的に弱い人類は穴倉に隠れて暮らしていたのだろうと考えていたのだが、30万年というかなり前から、結構な道具を作って野獣たちと張り合ってたのではないか?という仮説が出てきている。

そのへんに注目してみておくれ。
      ↓

BBC製作エイプマン<第4回>「狩りと分業の開始」の続きを読む

2006年07月06日

エイプマン第三回 人類の脳の発達はかなり後

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引き続き、淡々と前回の「エイプマン」の第三回のレポートをしたい。

内容はおもしろいのだけど、途中に入る大げさな音楽と想像映像はやめてほしいな…。もっと淡々と事実を繫ぐだけにして欲しい(ドラマ性アップのためかもしれないが、映像イメージで変な固定観念を増幅させようという意図が感じられてよろしくない)。


ではここから<第3回>「変わり始めた身体」

インドネシアのジャワ島はユンガワン河のほとりで、1891年、ユージン・デュボアによって人類の祖先の化石が発見された。

身体は人、頭は類人猿に近かった。彼は、「この化石こそがミッシングリンクを埋めるものだ」という仮説を発表した。

しかし当時のほとんどの科学者は彼の説を無視した。

「人類の祖先は頭が大きいはずだ」と学者たちは期待していたので、頭が小さかったその化石は人類の祖先のはずがない、と考えられたのである。

それが、150万年前に生きていた人類の祖先=原人 ピテカントロプス・エレクトゥスの化石だ。

この化石は、おそらくアフリカで暮らしていたホモ・エレクトゥスの子孫で、獲物を追ってアジアまで移動したのだろうと考えられている。つまり、アフリカを出てジャワ島まで広がっていった初めての人類の祖先ということだ。

次に、人類学者として著名なリチャード・リーキー博士が登場。

彼は、化石ハンターのK.キメウ(ルイス・リーキーの元助手)を中心として発掘チームを結成。アフリカはケニアのツルカナ湖において発掘調査が始まった。しかし、1ヶ月の調査でも何も見つからず。

トゥルカナ湖に流れ込む干上がったナリオコトメ川でやっと150万年前の人類の祖先の化石が発見される。

ホモ・エレクトゥスの若い男性のものと推測された。頭蓋骨だけでなく全身骨格が出土し、この化石は「ナリオコトメボーイ」と名づけられる。

化石の特徴:額の部分が狭くて、目の上はすぐ頭頂部に繋がっている。
        歯 12歳ほどの少年。歯から全身に菌が広がった?敗血症?
        左目のすぐ上の部分=ブローカー領(言語機能を担う領域)の頭蓋骨にくぼみ
        もしかしたら言葉を話すことができたかもしれない?
        脊柱側湾の症状。類人猿はこの病気にはかからない。
        骨が丈夫(スポーツ選手でもここまではいかない)。
        彼は死んだ時まだ成長途中で、もし成人するまで生きていたら、
        身長180センチを超えていただろう。今の人類より大きく力が強い。

リーキー博士の発掘調査隊の一員だったウォーカー博士の談話。

>脊椎骨の中心の穴が非常に細いのはなぜ?と疑問に思った。

人類の脊椎の穴は神経が多いので太い。しかし、発掘された脊椎骨の穴は極めて小さかった。

サリーローハンプトン大学アンナ・マクラーノン博士は…
>呼吸のコントロールをする神経組織が通るには脊椎骨の穴が小さく、言葉を話すために十分な神経が通っていたとは考えにくい。
>おそらく、チンパンジー程度のコミュニケーションしかできなかったのであろう。

ウォーカー博士は、当時は、ブローカー領域の発達を根拠に「言語をしゃべれたのではないか?」と考えたが、それは否定され、ツルカナボーイは言葉はおそらく話すことができなかったと推測された。

身体の大きさから考えて脳の大きさが著しく小さい(一般動物の基準値くらいしかない)。
言わば、脳容積を基準とすると「1歳の赤ん坊の脳を持った大人」という感じ。
150万年前の人類の祖先の脳は、まだそれほど発達していなかったということが推測された。

>もし仮にその生物(ツルカナボーイ)に出くわしたとしても、獣に出会ったような感覚を覚えるだろう。意思の疎通はほとんどできないと考えられる。(ウォーカー博士)

人類の祖先は、420万年前からずっと二足歩行していたのにもかかわらず、150万年前まで脳は未発達のままだった。

ダーウィンの「二足歩行によって手で道具が使えるようになったので脳が進化した」という仮説は成立しないことが分かった。

第三回のレポートは、以上。
(たぶん分かりにくいと思うので、いずれもうちょっと整理して投稿しなおそうと思います)


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