どうもお久しぶりです。雅無乱です。
今日(9月14日)の読売の夕刊に興味深い記事が載ってました。
ネアンデルタール人、“現代人”と長く共存…遺跡発見http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060914i503.htm
どうやらネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスとかなり長い期間、同時代に同じ地域に共存していたことや、混血していた可能性も出てきたようです。もっとも、より慎重な検証が必要だとは思いますが…
さて、お待たせしましたが、エイプマンの第6回「現生人類の時代へ(最終回)」のレポートをお送りします。
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15万年前に出現した我々の直接の祖先ホモ・サピエンスは、北に向かって移動していった。
ラガー・ベーリョの洞窟(ポルトガル)の2万年前の地層から幼い子供の2本の腕の骨の化石が発見された。
これは、アフリカから8000kmを旅してきた現生人類なのか?それとも…
2万年以上前の先行人類の化石なのか…?(導入部)
フランス南西部 スー渓谷(16番洞窟)には初期人類の住居跡が残されている。
J.シメック教授(テネシー大学)
>現生人類は15万年ほど前のアフリカ南部が起源と考えられる。
>約5万年前にアフリカから北へ向かって移動を開始し、3万5000年前にはヨーロッパ全土に広がった。
教授は、謎を解く手がかりを洞窟の中に見つけた。
最初に現生人類が暮らした跡の地層から、石でつくったナイフ、動物の骨を使った道具、装身具まで見つかった。
現生人類が見つかった地層の下から、さらに前の時代の他の人類の生活の跡が見つかったのである。
それがネアンデルタール人。
ドイツのヴァバータールにあるファールロット博物館にはネアンデルタール人として最初に認められた化石が保管されている。
骨太でがっしりした化石だ。
R.シュミッツ博士(ライン州考古学局)は語る。
>頭蓋骨の特徴。奥行きあり高さがあるが幅があまり無い。後ろが丸い。
現生人類がやってくる前にヨーロッパ全土に繁殖していたのはネアンデルタール人だった。
20万年前から7万年前までの地層で、ネアンデルタール人の痕跡が見つかっている。
その地層からは石器のハンドアックスなどが多数出土しているのだが、なぜか、ネアンデルタール人の痕跡は突如消えてしまう。
初めてネアンデルタール人の化石が発見されたのは150年前のこと。
20世紀初頭には、ネアンデルタール人は棍棒を振り回している猿人と考えられていた。
DNA解析の結果は…
ネアンデルタール人に特徴的な配列が、現生人類や現代人には見つからない。
ネアンデルタール人は我々の直接の祖先ではないと推測される。彼らは、我々の祖先がアフリカを移動している時に、既にヨーロッパで繁栄を続けていた。
ラガー・ベーリョの洞窟(ポルトガル)で2万年前の地層から幼い子供の2本の腕の骨の化石が見つかった。
J・ジルヤオ教授(ポルトガル考古学協会)は語る。
>子供の死亡年齢は4歳なのだが、現生人類のものにしてはかなりがっしりしたものだった。
子供の骨は、一見ネアンデルタール人的特徴が目立ったが、顎の骨は尖っていた(これは現生人類の特徴)。
結局、この骨は、一旦は初期の現生人類のものとされた(後に、二種の混血の可能性が指摘される)。
ネアンデルタール人と現生人類がまったく別の種であるという事実は、それまでの既成概念を打ち砕いた。
おそらく、長期間ヨーロッパで暮らしていたネアンデルタール人は肌が白く、アフリカからやってきた現生人類は肌が黒かったと考えられる。