統合サイト るいネット
RANKING
ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログへ
NEW ENTRIES
ARCHIVES


2009年06月19日

台湾のモスキート

 最近、日本で過熱報道されていた「新型インフルエンザ」ですが、台湾住まいの私にはいまいちピンと来ないものでした(日本のように休校やマスク着用者増加などの光景はありませんでした)。

 そして、それは日本以外では同様の反応のようです。メディアサボールというサイトに「新型インフルエンザより蚊に怯えるブラジル」という記事( リンク )がありますが、タイトルの通りだと私も思っています。

%E8%9A%8A.bmp

 さて、今回はこの新型インフルエンザより怖く、私にとっては憎っくき敵である『蚊』という生物に着目して述べていきたいと思います。

 応援クリックお願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログへ

 蚊(モスキート)については、るいネットの「台湾の蚊」という記事が面白いので、以下に紹介していきます。

とりわけ、台湾という亜熱帯の蚊には季節という概念がありません。常夏なんてのんきなこと言ってる場合じゃありませんし、一年で蚊のいない時期は無いといっても過言ではありません。ただし、これほど多い蚊も7、8月の真夏には減るようです。これは、蚊も暑すぎて繁殖できないからだと聞きます。
また、実体験からですが、私を刺した蚊は日本の蚊と違って「ブーン」という音がしなかった(しかも速い、気付かなかっただけ?)。なので気付かずにいっぱい刺されました。  ※台湾では日本のような気密性の高い窓は無く(隙間が大きい)、網戸も無いホテル (安いから?)でしたので蚊に対する防御は弱く、蚊取線香もイマイチ効き目がありません(隙間が大きいので殺虫成分が流れる?)。
この蚊という生物はこの調子だと、他の生物からシバかれる嫌われ者になるしかないのか?刺しても痒くならないようになれば、シバかれる必要も無くなるのではないか?と思いましたがどうやら駄目なようです。  蚊に刺されて、痒くなるのは蚊の唾液に対して一種のアレルギー反応を起こすからのようです。蚊の唾液には二つの働きがありまして、一つは血液を凝固させない作用です。これは血液を吸うためにどうしても必要です。もう一つは麻酔作用です。蚊を手術して(蚊を手術ってのも凄い話だと思いますが)唾液が出ないようにすると、刺された時にかなり痛いそうです(そのかわり、痒くなりません…)。という事で、やはり血(食料)を吸うならシバかれる脅威も出てくるというわけで、蚊も簡単には生きていけません。
次に更なる蚊の恐ろしさも紹介します。冒頭で述べたブラジルで脅威の「デング熱」という病気を御存知でしょうか。日本ではまず耳にすることはありませんが、台湾ではよく聞きます(近年の台南での流行から)。  これは「熱帯シマカ」という蚊が媒介になって、感染する病気です。デング熱ウイルスを持ってる蚊に刺されるとうつります。潜伏期間は一週間。突然の発熱(38℃~40℃)が一週間ほど続き、頭痛、関節痛、発疹が出たりもする模様。(風疹のような小さな点々)  デング熱ウイルスは4種類あって、ひとつのウイルスに感染した後、もう一種類のウィルスに感染すると出血性デング熱になる可能性が高いようです。
 
以下に蚊が媒介する主な熱帯病と気候変動による分布域変化の可能性を列記します。 ・マラリア・・・場所:熱帯,亜熱帯、分布域変化:極めて大。 ・リンパ性フィラリア症・・・場所:アフリカ 結滞地域、分布域変化:あり。 ・黄熱病・・・場所:南米熱帯地域 アフリカ、分布域変化:大。 ・デング熱・・・場所:熱帯,亜熱帯、分布域変化:大。  これらを知るだけでも人類にとって蚊は非常に危険な生物であり、ウィルスの運び屋でもある事がわかります。
最後に、私を刺した蚊が日本の蚊と違って音がしなかった+見えなかった理由を考えてみました。日本の蚊は経験上大体、見える大きさが多いのですが、台湾で刺された蚊には気付かなかった(=見えなかった)のです。つまり、大きさが普通より小さかったのではなかろうか?(だから速いのか?)という理由です。

※ちなみに台湾の蚊はヒトスジシマカ(一筋縞蚊)が多いようで、一般には体長4.5mmであり、これ位なら目に見えますので、それより小さかったと見なすべきかと思われます。
参考リンク:リンク

これは、一般に巨大な虫は熱帯に生息していると言われている事(ex:カブト虫では ヘラクレスは大きい、ジャングルのナナフシはとてつもなく大きくなる。日本のセミでも、北海道と西日本で大きさに差がある。ゴキブリでも北日本のものは小さい)に対して小さくなったという相反する事象に捉えられるかもしれません。というか、そもそも暑い地域だと昆虫は大きくなって適応しているというのは事実なのか?という疑問が出てきます。
→後半の回答としては「生息地域の寒暖で大きさが比例する訳では無い」となります。赤道直下でも、1mmに満たない昆虫がゴマンといますし、テントウムシよりは大きいですが、日本のマメコガネくらいの大きさのカブトムシがマレーシアに何種もいますので、ヘラクレスが稀な部類。ただ、大型化出来るという環境適応は事実でしょう(∵食料資源が通年確保できる)。  逆に寒冷地の場合、昆虫が活動できる季節は夏のわずかな間だけですので、子孫を残すために小型が多いと言えると思います。これを「逆ベルクマンの法則」と一般には言われている模様です。
一方で、クワガタムシは、温度が上昇すると、土中・幼虫から成虫への成長サイクルが早まり小型化しているという上記とは逆の、最近の事例があります。そこでは昆虫は最近の異常気象(異例の局所的な地域温度上昇)に敏感に適応しているのかと思われます。
とすると、私を刺した蚊も局所的な温度上昇により小型化適応したのかもしれない?・・・と今は思っています。

以上、昆虫の「蚊」を今回は紹介しましたが、これからも面白い生物を見つけて紹介していければと思ってます。

trackbacks

trackbackURL:

comments

日本では、蚊は、「刺されたら痒い!」ぐらいですけど、国が変われば、ウイルスを運ぶ怖い生物になっているのですね。

蚊に刺されると何で痒いのか知って、納得です!

  • さんぽ
  • 2009年06月20日 02:43

憶測ですが、
新型インフルエンザで、日本だけが大騒ぎしたのは、軍事演習のようなもので、
先進国の島国であって、空港以外に入出国できないこと、
※船だと時間がかかるので、感染者はその間に発病しているし、
イギリスも島国だけど、トンネルがあるからダメ。

検査の設備がすぐにそろえられることと、(国産だし)
全国民が情報を共有できること、などの条件を満たすのは日本だけで、
水際でどこまで持ちこたえられるかを実験したのだと思います。

結果的にはあっさり落城。
他国でこれだけ強力な防護は無理なので、
新たな感染症が発生しても、
水際作戦は有効でないことが証明されたようなものです。

もう一つは、上手く水際で食い止められれば、
日本製の検査機器の販売を拡大するチャンスだったのかもしれません。
失敗だったけど。

comment form
comment form