2008年07月08日
「原核生物と真核生物の違いって何?」
■原核生物(細胞)と真核生物(細胞)の違い
・約35億年前に原核生物(細胞)が誕生し、約20億年前に真核生物(細胞)が誕生。 原核生物(細胞)から真核生物(細胞)に進化するまで、約15億~20億年のスパンがある。・古細菌、真正細菌、酸素発生型のシアノバクテリアなどの微生物は、すべて原核生物(細胞)である。
・真核生物(細胞)は原核生物(細胞)より体が大きく、直径で10倍、体積で1000倍も大きい。
・原核生物(細胞)は、細胞の内部に「核」を持っていないのに対して、真核生物(細胞)には、内部に細胞核という「核」を持っている。
その核は核膜と言われる「膜」に包まれ、その膜は二重になっている。
→真核生物(細胞)は、それ自体しっかりした膜に包まれており、いわゆる多重膜構造になっていると言える。・真核生物(細胞)の核は球状でその内部に、遺伝情報となるDNAが収納されているのに対して、原核生物(細胞)は核を持っていないので、DNAはむきだしのまま細胞の中を浮遊している。
・さらに重要な点として、真核生物(細胞)の内部には、ミトコンドリアや葉緑体、ゴルジ体などの細胞小器官がある。
→ミトコンドリアや葉緑体のなかにもDNAがあり、本体の核の中にあるDNAとは異なっている。
⇒このことから、ミトコンドリアや葉緑体と真核細胞の本体となった細胞とは、そもそも違う原核生物(細胞)だったという説(共生説)に結びつく。
●古細菌と真正細菌との違い
・バクテリアは一般的に「細菌」と言われている。
・細菌はさらに、「古細菌」と「真正細菌」とに区別することができる。
・古細菌と真正細菌との大きな違いは、細胞膜や細胞壁の構造が異なる。
・古細菌
→古細菌は、異常環境下に生息している。
→現在の地球でも、古細菌が生息している環境は、熱水が噴出している海底や温泉が湧き出ているところとか、いわゆる「熱水噴出孔」と呼ばれている環境にいるのが、古細菌の「好熱菌」である。また、死海のように塩分濃度が高い環境を好む「高度好塩菌」とか、富栄養化した沼地などにいる「メタン菌」なども古細菌である。
・真正細菌
→現在生き残っているほとんどの細菌が、真正細菌といってもいいほどで、大腸菌も真正細菌である。また、チーズ、ヨーグルト、納豆などの発酵食品にも、真正細菌が深い関わりを持っている。・生命誕生から、約35億年前までの地球には、古細菌のみが生息していたと考えられる。
●ミトコンドリアの特徴
・真正細菌の細胞内共生によって誕生したもの。起源は、現生の真核細胞の最後の祖先より昔にさかのぼる。 ・酸素の害を防ぐため、二重袋構造をもち、DNAは短く、母性遺伝する。
- by Hikaru
- at 21:39





comments
後、原核と真核の違いって膜の成分も違っています。
原核はエーテル結合膜、真核はエステル結合膜。
エステル膜の方が環境に幅広く適応できるので、原核から真核に進化するときに、膜の成分をかえたのかなって思います!
>・古細菌と真正細菌との大きな違いは、細胞膜や細胞壁の構造が異なる。
wikipediaには
>細胞膜はエーテル型脂質より構成され、さらにグリセロール骨格の立体構造が逆になっているという特徴を持つ。
と書かれているのですがよくわかりませんでした。
さらに、
>進化系統的にはむしろ真核生物に近縁で、遺伝やタンパク質合成系といった生命の基幹部分の機構も真核生物に類似している。
古細菌て真正細菌より新しいのでしょうかね?
>原核はエーテル結合膜、真核はエステル結合膜。
真正細菌(バクテリア)は原核ですがエステル結合膜です(たまにエーテルを持つものもいますが)。古細菌(アーキア)のみがエーテル結合膜を持ちます。
>古細菌て真正細菌より新しいのでしょうかね?
40億年ほど前ですが、この地球上に生物が誕生しました。これを原始生命体といいます。
時代は下って約38億年前、原始生命体は2つの生物に進化します。この2つが真正細菌と古細菌です。つまり、古細菌と真正細菌はどちらも同じように古いといえます。
ちなみに真核生物は、20億年ほど前に古細菌から進化してきました。古細菌が真核生物に近いとはこういうことです。