2007年06月18日
驚くべき機能。それは”膜”
今日は先日開催されたなんでや劇場 79回「生物史から学ぶ自然の摂理①生命誕生」から気付きを一つ。
私たち人間の体には無数の細胞がある事、ご存知ですよね。細胞というのは人間だけじゃなくって他の動物にも植物にも、顕微鏡でしか見れないような微生物にもある。
この細胞って何時ごろ出来たのだろう?
と、ずーっとずーっと人類の祖先をたどっていけばなんと35億年まで遡り原核単細胞という生物に出会います。
この原核単細胞が最初の生物だと考えられているのです。
この原核単細胞の凄いところ、なにか解ります?
この原核単細胞の画期的発明は、細胞の周りにある“膜”にあったのです。
生物を構成しているものを分子レベルで細かく見てみると、たんぱく質の連結によって成り立っています。すごく単純化すると、同じたんぱく質同士が手と手を繋ぎ、そこにまた新しいたんぱく質が手と手を繋ぎあう事で、大きくなったり、色んな機能を持ったりしているのです。
生命活動とはたんぱく質の増殖運動と言えるでしょう。
原核単細胞が生まれる以前の海でも、同じように海中を漂うたんぱく質同士が連結する事でより高分子のたんぱく質を作ってきました。しかし海にはたんぱく質以外にも色んな分子が存在します。そんな中から同じたんぱく質を見つけるのは難しい。
そこで登場したのが膜=識別機能です。
膜にくっついた分子が同じたんぱく質か、それとも違うものなのかを識別し、同じものだけを選別し連結していく事が出来るようになったのです。生物は五感などを使って外界を認識することが出来ますが、なんと原核単細胞の頃に出来た細胞膜こそが、生物が獲得した初めての認識機能だったのです。
この膜=識別機能は同じものだけを取り入れる所からスタートし、後に好気性細菌や葉緑素を取り込んだりするなど、識別機能を高度化させる事で、真核細胞へと成長を遂げていきます。そのように捉えてみると生物の進化とはこの認識機能の高度化とも思えてきます。
単なる細胞の“膜”としか思わなかったものが、実は驚くべき機能を持っていたんだ、と生物ど素人の私でも非常に解りやすいなんでや劇場でした
間違っているところがあったら教えてくださいね~
- by nannoki
- at 01:15




comments
面白そうな書籍、みつけました。
↓
『細胞のコミュニケーション-情報とシグナルからみた細胞』木下清一郎著
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=154706
抽象的にはなんとなくそんなような気もしますが、もう少し基礎事実を押さえる必要がありそうです。
http://material.miyazaki-c.ed.jp/ipa/cg_seibutusikumi/saibou/tasaibou/IPA-acg200.htm
これが分かりやすいです(もっともイメージ化しているので危険な部分もありますが)。
膜の主成分は脂質です。
たんぱく質はアミノ酸の連結でできていて、別に同じ種類のものだけを識別しているわけではないと思います。
レセプター(受容体)があって、特定の物質を識別する機能は備えているとは言えそうですが…
iwaiさん、書籍の紹介ありがとうございます。細胞を情報とシグナル交換という観点で捉えているあたり、割と近い観点で書かれているのかもしれませんね。リンクがちょっとおかしかったようなので、改めてリンクしておきます。
『細胞のコミュニケーション-情報とシグナルからみた細胞』木下清一郎著
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5087-1.htm
tatoさん、レスありがとうございます。
仰るとおり、基礎知識が不足しております。。。
リンクしていただいているサイトは私も使えるなと思っていたので、勉強させていただきますね。
紹介ありがとうございます!