前回は、親子(母子)関係に着目してみてきました。
哺乳類の雌雄生態・集団形態は、概ね「単体型・単雄単雌型」→「単雄複雌型」→「複雄複雌型」の3型に分類できます。今回は、それに沿って、哺乳類がどのようにして集団を形成していったのかをみていきたいと思います。
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>哺乳類の最大の特徴は、胎内保育機能にあります。しかし、胎内保育と産後保育の哺乳類には、適者だけ生き残ることによって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働き難くなるので、淘汰適応が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化してゆきました。(「哺乳類の性闘争本能 」)
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性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化することは、集団や群れを形成する上では一種の欠陥構造として作動します。それが『単体型』の哺乳類の特徴とも言えます。
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>現在発見されている最古の哺乳類は約2億年前の「ハドロコディウム」という種(食虫目)です。・・・【中略】・・・哺乳類登場当時は大型爬虫類(後には小型爬虫類も)に対して隠れ棲むことしか出来なかったので、小型かつ単体という生存様式を取るしかなかったと考えられる事。つまり基本的に、集団をつくるのは防衛のためだが、原哺乳類は余りにも小さく弱者であるため、集団化しても捕食動物に対して見つかりやすくなるだけであった。つまり集団化するメリットがなかったからではないかと思われる。(「原哺乳類と原猿の進化について① 」)
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ということで、原哺乳類は集団的な防衛力を確保するよりは、「隠れ住む」ことで生き延びました。
◆「単体型・単雄単雌型」
単体型は、雄も雌も単独行動が基本で、生殖期のみ雄と雌が一緒になる。現哺乳類では、食肉類のネコ科の動物をはじめ多数の事例があるが、霊長類の中では夜行性原猿類の多くやオランウータンが知られている。
単雄単雌型(つがい)は、霊長類の中ではごく少数派だが、昼行性原猿類の一部やテナガザルが知られている。
これらの場合、子どもは雄も雌も親から離れ、母系によっても父系によっても集団が継承されることがない。つまり、単体型・単雄単雌型いずれも、母系でも父系でもない。
(リンク)
▼左ニシメガネザル ▼中ショウジョウガラコ ▼右ピグミーネズミザル

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