Biological Journal
 
心の本体=共認機能の形成過程
1612 真猿の同類闘争と共認機能
 
四方勢至  ( 老年 京都 編集 ) 01/03/17 PM06 【印刷用へ
親和(スキンシップ)は皮膚感覚を発達させ、より不全感を解消する効果が高いプラス(快=ドーパミン)感覚回路を親和回路の周囲に形成してゆきました。このプラス回路(ドーパミン)は、全ゆる不全感覚を捨象する(マヒさせる)事が出来ます。従って、不全感を捨象すべく揚棄収束したサルたちは、生存課題であれその他の何であれ、そこに障害=不全がある限り、それを揚棄すべくこのプラス回路に収束する様になります。これが、共感統合に次ぐ、サル・人類の意識の、第二統合様式たるプラス統合です。(注:第一の共感統合は静的なエンドルフィン系の回路であるのに対して、第二のプラス統合は動的なドーパミン系の回路で、両者は情報伝達物質も、形成時期も異なっています。)

原猿弱者たちは、このプラス回路によって怖れや怯えや危機逃避をマヒさせ=捨象し、仲間プラス、縄張り闘争プラスへとプラス共感収束することによって、約3000万年かかって遂に闘争集団を形成し、縄張りを確保する事が可能な段階に達します。(これは、麻薬で怖さをマヒさせて闘いに打って出るのと同じとも云えます。人類に見られる闘いの前の踊りも、同じ効果を期待したものでしょう。)

こうして、約3000万年前、遂に同類闘争(縄張り闘争)を第一義課題とする真猿集団が形成されました。親和収束⇒プラス収束を母胎にして、より上位の闘争系の課題を共認し、その課題共認に基づいて役割を共認し、規範を共認してゆく、この闘争系の共認こそ、サル・人類集団の統合を可能にしている最も重要な共認であり、サル・人類における意識統合・集団統合は、この共認によって維持されていると云えるでしょう。従って、前記の親和共認およびプラス共認の基礎の上に形成された、これら課題共認・役割共認・規範共認こそ、サル・人類の意識を統合すると共に集団をも統合している本体だと、私は考えています。

注:認識するという言葉を、神経細胞が成立する以前の、細胞間の情報伝達物質(ホルモン)の働きにも適用する広い意味で用いれば、視聴覚etcの感じるという言葉も、認識という概念に包摂されたその一分野だと云うことに成ります。従って、基礎部(親和etc)も上部(規範etc)も全て共認と呼ぶのが正しい用語ですが、ここでは親和共認・プラス共認をその上部の闘争系の共認と区別する為に、共感と呼ぶ場合(その方が分かり易い場合)があります。
 
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